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芸術性が高い欧州スノーボーダーが表現するパークでのオシャレな遊び方
2020.02.04
欧州を代表するスノーパークとして知られるスイス・ラークスが贈るムービーシリーズ『THE CRAP SHOW』。弊サイトでも毎年お届けしているのだが、今シーズンで10周年を迎えた。第1弾ムービーが公開されたのでお届けしたい。
タイトルにも綴っているように、芸術性の高い欧州スノーボーダーたちが競演。セベリン・ファン・デル・ミールがハーフパイプでロールアウトしてからのプラットホームで繰り出すバターや、両脚を伸ばしながらフロントサイドグラブするオールドスクールなスティフィは、グラトリ好きの若者から往年のスノーボーダーたちまでを刺激するだろう。また、ケビン・トランメルが操るテクニカルなジブトリックは、大会で名を馳せたいと願う若手コンペティターたちも気になるところでは?
そして、オオトリを務めるのはスタイルマスターのYung Doliことルーカス・ボーム。ハーフパイプのシーンが8カット収録されているのだが、一度もエアをしないというクリエイティブぶりを発揮。「ハーフパイプ=飛ばないといけない」という古い常識を一層してくれるので、昨今の日本では存在すら危ぶまれているわけだが、いわゆるRと呼ばれるトランジションを使った遊びの魅力を再確認できるに違いない。
近年のコンテストを観ているとジャンプの巨大化やスピンの回転数が上がり続けているため、パークに対するイメージが“遊び場”ではなく“トリック道場”のように認識しているスノーボーダーが少なくないのではないか。しかし、ルーカスを筆頭とした欧州ライダーたちの滑りを観ていると、そんな固定観念を覆してくれる。そしてこう思うだろう。やはりフリースタイルスノーボーディングは面白い、と。