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競技者から表現者へ。終わりなきフリーライドの旅へ出たベン・ファーガソン
2020.01.27
「オレは一生スノーボーダー。プロとしてのキャリアを終えても山にいるだろうね。スノーボードが大好きだからさ」
こう話すのはベン・ファーガソン。弟のゲイブもプロスノーボーダーであり、家族全員がスノーボーダーという環境で育ち、幼少期からコンテストを転戦していた。平昌五輪にアメリカ代表として出場し、ハーフパイプ種目で4位入賞という輝かしい成績を残したことは記憶に新しいかもしれない。
そんな彼が新たなる道を歩み始めている。そう、バックカントリーを舞台に表現者として生きていく道。いわゆるフィルミング活動を行い、ムービースターを目指すというものだ。パークで培ったライディングスキルを活かしながら、グルーミングバーンとは完全に異なった滑走技術を習得していくなかで、さらにスノーボードの虜になっていく様が絶妙に表現されている。
それは僕たち一般スノーボーダーにも置き換えることができる話だ。大会に出ていなかったとしても、ゲレンデやパークを経て、バックカントリーやサイドカントリーを楽しんでいる人、もしくはこれから挑戦したいという人も多いはず。終わりなきフリーライドの旅、とでも言おうか。きっと感情移入できる内容に仕上がっている。
だからスノーボードは飽きることがないのだろう。一生涯楽しめるライフスタイルと出会えた僕たちはラッキーである。