2016年に行われたスノーボード世界選手権では並み居る強豪を抑えて優勝するなど、スロープスタイル＆ビッグエア競技で活躍してきたブランドン・デイビスは昨シーズン、競技生活にピリオドを打ち撮影活動に専念した。その集大成として、米SNOWBOARDER MAGAZINEが贈る映像作品『EVERYBODY, EVERYBODY』にてフルパートを獲得。
世界トップレベルの大会を転戦しながら、パークで鍛え上げたライディングスキルは伊達じゃない。近年はライディングの進化が著しいため、バックカントリーまたはストリートのどちらか一本に絞らないとライダーとして生き残っていくことが難しい状況にありながらも、ブランドンは双方でスタイリッシュに己を表現する。同メディアが昨シーズン発表した『BETA』に収録されているブランドンのフルパート動画ではストリートのフッテージが目立っていたが、今作ではバックカントリーにも注力した結果、さらなる飛躍を遂げることができたのだ。
ひと昔前までは多くのライダーがこうしたフルパートを名刺代わりに引っさげていたわけだが、やはり、山でも街でも魅せられるヤツが今も昔もカッコいい。表現者としての道を力強く歩み始めたブランドンの今後が楽しみだ。