6歳の頃から弊サイトで取り上げているのだが、日進月歩の勢いで上達しているのはもちろん、それ以上にスタイリッシュさに磨きがかかり、遊び方が洗練されてきている印象を受ける。現在は9歳、今年春の撮影時は8歳だったイタリアに出自を持つニコ・ボンディだ。そんな彼がステール・サンドベックのブイログにて、未来のスノーボーディングを牽引する8歳ライダーとして紹介されている。
日本には雪を必要としないジャンプ練習施設など、オフシーズンでも滑走力を上げることが可能な環境が整備されているため、上手いキッズはたくさんいる。大会で勝つことを目標に掲げているスノーボーダーがほとんどなのだろうから、回転数や回転方向、回転軸に固執しながらスピントリックの練習に取り組み、高得点につながるだろうジブトリックを習得していく。
だが、本記事の主役であるニコの滑りを見ていると、その対極にいることがわかる。パークを直線的に滑るのではなく、アイテム脇のトランジションを活かしながら大人さながらに縦横無尽に駆け抜け、さらに言えば、随所で繰り出すトリックがオシャレだ。この歳ですでにライディングセンスが光る。
小学校低学年の年齢なのに遊び上手の風格漂う末恐ろしいニコ少年。これからどのようなライダーに成長していくのか。ステールが言うように、未来のフリースタイルスノーボーディングのカギを握っているひとりであることは間違いない。
日本のキッズスノーボーダーたちにとっても、今以上にフリーライディングに力を入れることが回り道ではなく近道かもしれないので、ぜひともニコの滑りをご参考に。