MOVIE
競技者でありながらオンリーワンの個性を放つマティ・コックスという男
2019.10.15
フリースタイルシーンを牽引するトースタイン・ホーグモを中心に、マティ・コックス、クレイグ・ゴーウィルースが出演するSHRED BOTS最新ムービー『DOWN WONDER』が公開された。
本記事で注目いただきたいのは主役のトースタインを差しおいて、撮影地であるオーストラリアに出自を持つマティだ。21歳のコンペティターはFIS大会を中心に転戦しており、X GAMESやBURTON US OPENに招待されるまでには至っていないのだが、本ムービーの滑りを見るかぎりオンリーワンの個性を放つ逸材と言える。
1:24あたりでヒール抜きのBS900ステイルフィッシュを繰り出したかと思えば、3:28あたりではトウ抜きのFSダブルロデオフリップ1080を披露。どちらとも回転数としては驚く数字ではないが、周知のとおり、バックサイドスピンはトウサイド、フロントサイドスピンはヒールサイドで踏み切るのがセオリーである。このことを頭に入れたうえでご覧いただきたい。
以外にも限界までシフトを入れたフロントサイドグラブ入りのFS360、スイッチBS900でインディからステイルフィッシュに持ち替えるなど、ひさしぶりに興奮を抑えきれなくなるほどのパークライディングを連発するマティ・コックス。彼の名はしっかりと覚えておくべきだ。