MOVIE
フロントサイドスピンは「トゥ or ヒール」どっちで抜く?
2016.09.09
こちらの映像は欧州を代表するメディア・ONBOARDの人気企画「TOP TO BOTTOM」。読んで字のごとく、トップからボトムまでの1ランを収録しているわけだが、このパークライディング中のフロントサイドスピンに、トゥ抜きとヒール抜きが混在しているのだ。もちろん、同一ライダーである。
オーストリアのシュトゥーバイ氷河に造成されたパークで行われたセッション「STUBAI PRIME SESSION」に参加していたベルギーのライダー、セッベ・デ・バックを追い撮りした映像なのだが、1発目のキッカーではキャブ900を繰り出しており、なんとトゥ抜き。近年は高回転が当然とされるだけにフロントサイドスピンはヒール抜きで回すことがセオリーとされているのだが、高さは出しやすいとはいえ回転数を稼ぎづらいトゥ抜きをあえてチョイスしている点に着目したい。
2発目はグーフィースタンスに戻してからのフロントサイド720をヒール抜き。スタンスは違えど回転数が多いスピンはトゥで抜き、ノーマルスタンスから回転数を落とすためにヒールで抜く。そして、ともにテールグラブ。なかなか面白い映像だ。
スピンはターン弧の延長線上にあると言われているとおり、アプローチ時のラインどりもタメになる。気持ちよさや爽快感を味わうとともにハウツーとしても役立つ映像だけに、繰り返し観ることで脳裏に焼きつけよ。