BACKSIDE (バックサイド)

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SPECIAL

ドライパウダーから自然地形まで堪能できる「川場リゾート」が生まれ変わる【FREESTYLE MOUNTAIN Vol.1】

2022.12.19

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昨シーズン、前年比で110%の集客に成功した群馬・川場リゾート。東京・練馬ICから渋滞がなければ約1時間半、都心部からおよそ2時間の好立地という理由だけでは、集客数が伸びた説明としては不十分だ。いったい、川場には何があるのか。本企画「FREESTYLE MOUNTAIN」では、多くの人を惹きつけてやまない川場の魅力について連載でお届けしていく。

大都市からもっとも近いドライパウダーエリア

大都市からもっとも近いドライパウダーエリア

川場が多くの人の心をつかんで離さない理由のひとつに、上質な雪が降り積もることが挙げられる。都心部から車で約2時間という距離にありながら、ハイシーズンになると関東圏とは思えないほどの極上パウダーが堪能できるのは、日本海上で発生した水分を多く含む雪雲が、川場へやってくるまでに谷川岳などの2,000m級の山々にぶつかり水分が抜けることで、乾燥した雪を降らせるからだ。ローカルライダーに「群馬エリア随一と言っても過言ではないほどの軽いパウダー」と言わしめる。さらに加えると、トップで1,870m、ボトムでも1,230mとゲレンデの標高が高いため、降雪後はそのグッドコンディションが長くキープされる。

 

KuyaKubota

ホワイトルームに入り込んだ久保田空也は、自らのスプレーを浴びながらニヤケていたことだろう

 

そんな上質の雪を存分に楽しむために、川場では「ENJOY THE RIDE」というコンセプトのもと、フリーライド愛好家に寄り添ったサービスがいくつか展開されている。リフト営業前に雪上車で山頂までアクセスして滑走することができる「FIRST TRACK CAT SERVICE」、川場の雪や地形に適したギアをテストできる「POWDER SHAPE PREMIUM RENTALS」、そして、ゲレンデ内の管理されたエリアの中で安全にオフピステを楽しめる「OFF THE PISTE」だ。

 

OffThePiste_Sign

事前に講習動画を視聴して合意書に署名し腕章を着用した者だけが入れるスペシャルな空間が、この看板の先に広がっている

 

特にOFF THE PISTEでは、オープンバーンやツリーランなど、バリエーション豊富な手つかずの自然地形を楽しめるため、滑れば滑るほど新たな発見があるに違いない。昨シーズン、降雪に恵まれた翌日に撮影で川場を訪れた弊ウェブマガジン編集長・野上大介は、「(東京の)自宅から2時間もかからないで自然地形の中でドライパウダーを味わえる環境は、ほかにないのかなって思いました。これまでに何度も滑ったことがありますけど、コンディションによって山の表情が毎回違うので、いつでも新鮮な気持ちで滑れますね」と語る。FIRST TRACKで贅沢な時間を過ごしたあと、休憩もせずに何本もゲレンデ内アドベンチャーを続けていた事実が、そのことを裏づけている。

 

DaisukeNogami

野上編集長は、コース脇に新雪が残るポイントがあれば迷わずフルスピードで突っ込みまくっていた
photo: HaruAki

 
そのOFF THE PISTEは今シーズン、滑走エリアがさらに拡大する。詳しくは次回の「FREESTYLE MOUNTAIN」でお届けするので、お見逃しのないように。


トップ・トゥ・ボトムで遊べる地形パラダイス

トップ・トゥ・ボトムで遊べる地形パラダイス

ただ、いくら降雪の多い地域でも極上パウダーに出会えるタイミングは、まさに神のみぞ知る、だ。しかし、そんな不確定要素に左右されない魅力が川場にはある。縦横無尽に駆け巡りたくなる恵まれた自然地形が、コース内のあちこちに点在しているのだ。

 

YuyaNakayama

至るところにある壁地形で中山悠也はパウダーと戯れた
photo: HaruAki

 

リゾート名にもなっているように、川場の付近一帯には、いくつもの大きな河川が流れている。いや、付近だけではない。冬季は積雪で隠れているが、ゲレンデ内にも渓流や沢が数多く存在する。だからこそ、川場はコースの至るところに沢地形や壁地形があるのだ。
 
しかも、スロープの斜度と壁の斜度のバランスがいいのか、そのどれもがスノーボーダーの遊び心をくすぐるポイントばかり。ジャンプを繰り出すもよし、バタートリックなどで当て込むもよし、3D感覚を味わえるターンを仕掛けるもよし。「当て込める壁が豊富だから、滑走スキルやライディングスタイルを問わずフリースタイルな滑りが楽しめますね」と編集長・野上は語る。
 
そんなフリーライディングを楽しみながらフリースタイルに遊べるポイントがズラリと並んでいるからこそ、たとえ同じコースを繰り返し滑っても決して飽きることはない。むしろ、何本も同じコースを攻めたくなってしまうだろう。沢地形や壁地形はスピードによって遊び方がガラリと変わるし、アプローチの角度によっては地形自体が別物になり得るからだ。このような魅力的なコースをトップ・トゥ・ボトムで滑ったときの楽しさや充実感……想像しただけでワクワクが止まらない。

 

AtsushiHasegawa

リフトに乗った多くのオーディエンスに対し、長谷川篤は壁地形を活かしてオーリーを仕掛け、そしてメソッドで応えた

 


贅沢な時間をより演出するサービスが誕生

贅沢な時間をより演出するサービスが誕生

フレッシュパウダーがゴン降りの日でも、更衣室やリフト券売り場、レストラン、ショップなどが入った複合施設・カワバシティに立体駐車場が隣接しているため、これまでもゲレンデまでの移動や滑走の準備などを快適に整えることができていた。
 
そのカワバシティには今シーズンから、さらにプレミアムでラグジュアリーなサービスが加わる。それが「S-CLASS」だ。プライオリティパスを利用すれば、混雑が予想される土日祝に桜川エクスプレスとクリスタルエクスプレスを優先乗車できるのだ。
 
さらに、クロークサービスに加えて、フリードリンク&スナックが用意された専用ラウンジ(家具はDULTON社製、食器はHydroFlask製! Wi-Fiも独立!!)でまったりとくつろぐことも可能だ。ゲレンデ内のコンディションが整っている午前中はリフト待ちせずにライディングを堪能し、贅沢な休憩時間を過ごしたのち、リモートワークに集中できる快適な環境で外せない仕事をこなし、雪が緩んだ時間になってからパークで遊ぶ……なんてことも不可能じゃない。

 

S-CLASS_Entrance

S-CLASSのエントランス。高級感が漂う

 
 

S-CLASS

広々とした贅沢空間

 

そして、昨シーズンまではカワバシティの8階にあった「SLAB REAL」が、今シーズンからは7階に場所を移してパワーアップ。STANCER測定による推奨スタンスについてのアドバイス、メンテマイスターによるケバの除去(作業時間は10分程度!)や当日の川場のコンディションに合わせたホットワックスに加えて、遠赤外線照射のマシンを利用したハイグレードなワクシング、MagicSoleによるインソールのカスタマイズ、FiberProtectionによるウエアのメンテ(受け渡しは後日)など、利用者ごとに細かく異なるニーズに対しても、常駐する専門スタッフが個々に寄り添って応えてくれるのだ。
 
リゾートに降り注ぐ極上パウダー、何本滑っても飽きのこない自然地形の数々、ライディングを最大限に楽しめるサービス、そして、贅沢な時間を過ごせるプラン……。この冬、より多くの人々の歓喜の声が、川場を取り囲む山々にこだますることだろう。

text: HaruAki
photos: kuwaphoto.com
edit: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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