BACKSIDE (バックサイド)

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INTERVIEW

世界最年少の11歳でBS1440メイクから約8ヶ月。さらに12歳でBS1620を成功させた堀籠颯空

2025.01.03

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2024年4月19日、12歳の誕生日を目前に控えていた堀籠颯空は、北海道・中山峠でBSトリプルコーク1440をメイクして大きな話題をさらった(記事はこちら)。あれからおよそ8ヶ月後の12月17日、スイス・コルヴァッチパークでBS1620をメイクしたのだ。記事下に埋め込んだInstagramがそのときの動画である。
オフシーズンは富山・SLAB OUTDOORPARK TATEYAMAでトレーニングを積み、昨年9月、初の海外遠征でニュージーランドへ渡った。パークの規模や雪質など、日本とは異なる環境に圧倒されてしまったようだ。そこからどのような過程を経て、今回の偉業達成となったのか。颯空に話を聞いてみた。
「ニュージーランドでもBS1620、またはそれ以上のトリック成功を目標に掲げて挑みましたが、BS1440までしか達成することができず、とても悔しい思いをしました。海外の環境下において、自分自身がここまでしかできないということを知り、これまでの練習よりも高さや抜け、着地をしっかりと意識した練習をする必要があると感じました。ニュージーランドから帰国後の2ヶ月間はマットの練習に費やし、12月3〜23日の期間でスイスのコルヴァッチに行きました。コルヴァッチのキッカーは飛びやすくて天候も安定していたため、とてもいい練習ができました。BS1620を成功することができた12月17日までは11日間練習することができていて、BS1620を中心に、全4方向のスピンも満遍なく練習していました。11日間じっくりかけて、抜けのタイミングやラインどり、ランディングの合わせなどを調整しました。ニュージーランドではまったく合わせることができなかったので、今回BS1620をストンプできたときは、とてもうれしかったです」
まだ12歳という若さだけに、初となる海外遠征では雰囲気に呑まれてしまった颯空。しかし、昨年12月に訪れたスイスではしっかりと成果を上げた。年齢を疑ってしまうほどしっかりとしたコメントも含め、たくましいかぎりだ。
「ニュージーランドやコルヴァッチで長谷川帝勝さんや日本代表選手の練習を見ることができました。レベルの差と世界のレベルを間近で見ることができて、とてもいい刺激になりました」
小学6年の少年の目には、すでに世界トップレベルが射程圏内に入っている。今後の飛躍が楽しみでならない。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

 

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