BACKSIDE (バックサイド)

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INTERVIEW

英ヘンリー王子と女王クロエ・キムがメンタルフィットネスについて語る

2022.07.15

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イギリスのヘンリー王子がチーフ・インパクト・オフィサー(最高インパクト責任者)を務める米コーチング専門企業「BetterUp」の対談企画に、平昌、北京とオリンピック女子ハーフパイプで2大会連続金メダルを獲得した女王、クロエ・キムが登場。作家で心理学者のアダム・グラント氏、BetterUpメンバーのブルー・メンドーサ氏と並び、メンタルフィットネスについて語っている。
メンタルフィットネスとは、健康、パフォーマンス、成長を促進し、よりレジリエンスを高め、自分の可能性を実現し、成功するための積極的な実践方法とされている。動画内でクロエは、メンタルフィットネスのために日々行っていることは?という質問に対して、「私はベストを尽くしているんだ、一生懸命取り組んでいるんだ、というような小さな気づきを自分自身に与えるよう心がけています。そして、ポジティブな結果を生み出すための解決策を見つけなければなりません」と答えている。
さらに、メンタルフィットネスを強化することは、新たなレベルのパフォーマンスを達成し続けるためにどのように役立ったか?という質問に対しては、「ツラいときに誰に頼ればいいのかがわかります。自分の感情をどう表現し、どう対処すればいいのかがわかるのです。そして、よりオープンな気持ちになりました。心と身体の関係はとても重要で、私の成功に大きく関わっています」と力強く語った。
また、「私は自分に対して高い基準を持っているので、自分を責めてしまうことが多い。だから、私のコーチはいつも『ほら、落ち着きなさい』と言ってくれるんです」と、本音を吐露する場面も。ライディングに対する意識が高いことはもちろんだが、それをコントロールしてくれるコーチの存在こそが、クロエの強さの秘密なのだ。
「私にはとても素晴らしいコーチがいます。彼は私が物事について話し合う必要性があることを理解してくれていて、それを行う素晴らしい能力を持っています。だから、私の精神状態をいい方向へもっていってくれ、新しい技やルーティンに挑戦するような気持ちにさせてくれるんです。そうやって、私の背中を押してくれます」
有能なコーチとともに積極的なメンタルフィットネスを実践することで、ライディングスキルが高まることはもちろん、人生が変わるということだ。トップアスリートの話ではあるが、いちスノーボーダーとして、いち人間として、考えてみたい。

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