INTERVIEW
“地球最強スノーボーダー決定戦”を制したミッケル・バングが語る大会の本質とは
2022.04.12
BURTONが贈る連載企画『MY TURN』のエピソード4には、「NATURAL SELECTION TOUR」の初代チャンピオンであるミッケル・バングが登場。大変興味深い内容に仕上がっているので紹介したい。
NATURAL SELECTION TOURとはトラビス・ライスの夢であり、プロスノーボーダーが目指すべき頂点の大会として認知され始めている。パウダースノーが降り積もることを想定してフィーチャーを造成し、手つかずの大自然の中にバックカントリー×スロープスタイルのコースを生み出す。トリックの技術だけではなくフリーライディングのスキルや経験がなければ勝つことができない、まさに“地球最強スノーボーダー決定戦”と言って過言ではない。
ノルウェー・オスロ出身のミッケルは、現在32歳。ユース時代から頭角を現し、18歳の頃には複数のスロープスタイル競技の国際大会で優勝を飾るなど、トップコンペティターとして君臨していた。2014年のソチ五輪からスロープスタイルの正式種目化が決まっていたため、周囲から大きな期待を集めるも、ミッケルはオリンピック出場に興味を持てなかった。そうした葛藤がありながら大会に出場するもケガに見舞われてしまい、ミッケルはコンテストの世界から身を引くことにした。
ビブを脱ぎ捨ててから8年が経過したミッケルが再び、コンテストの世界に戻ってきたわけだ。そして、冒頭で述べたように地球最強スノーボーダー決定戦の初代王者に輝いた。そこに至るまでの経緯に、フリースタイルスノーボーディングの本質が宿っている。誰のための大会なのか。それに尽きる。
およそ38分の対談には日本語字幕がついているので、ぜひご覧いただきたい。