BACKSIDE (バックサイド)

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INTERVIEW

オリンピック前哨戦 X GAMESスーパーパイプに挑む平野歩夢の胸中を探る

2018.01.28

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米コロラド州アスペンで開催されている真冬の祭典「X GAMES ASPEN 2018」。その最終日のメインイベントとして行われる男子スーパーパイプに出場するのは、平昌五輪ハーフパイプで金メダル候補として世界中から注目を集めている平野歩夢。
その前哨戦とも言える今大会で、歩夢はどのような滑りを魅せるのか。5年前に初参戦となった同大会では14歳ながら銀メダルを獲得し、2016年のノルウェー大会では金メダルに輝いたものの、ここアスペン大会を制すことはまだできていない。オリンピック同様に目指すメダルの色はひとつしかない歩夢の、その胸中を探る。

X GAMESの本場・アスペン大会で初の頂点を狙う

「回転数が増えてるからリスクも今まで以上に高い。ポンポンと技の練習ができるわけじゃないし、いろいろ調整しながらやらないとケガにつながるので、そういう部分が難しいですね。一つひとつの技をやる分にはパイプの状況がよければできるけど、ルーティンでつなげるとなると一本一本の滑りですごくメンタルが削られます。
でも、何もしないでメンタルが強くなることなんてないから、自分の場合は自信をつけるためにめっちゃ練習をやり込んでますね。X GAMESに入る前もカッパー(マウンテン)でできるだけやりたくないような怖い技の練習を積んできました。あと3、4日は練習ができるし(本記事は公式練習の初日を終えた翌日、1月24日に行ったインタビュー)誰よりも滑り込んできたという自負はあるから、練習でできることを本番でもやれればいいのかなって思います。
課題だったバックサイドスピンもワールドカップが終わってから常に練習してきたから、だいぶよくなってきました。ダブルマック(バックサイド・ダブルコーク1260)も1日に数回はトライしてきました。キャブダブル14やフロントダブル14もいつでも出せるようにカッパーで練習してきたから、あとはつなげられるかどうかですね。
この大会で表彰台に上がったのは最初(2013年、14歳で2位)しかないんですけど、毎年決めることができれば上にいける滑りはやってるつもりだから、今年も同じように攻めて、そのうえで勝つことができれば、今まで負けてきたことが糧になったと思えるんじゃないかな。メンツもフルで揃ってる大会だし、その中で自分が練習してきたことをイメージどおり表現することができたら一番うれしい。今回は決めたいですね」

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