アメリカ・コロラド州ベイルマウンテンリゾートで開催されているBURTON US OPENのジュニアジャムに出場した中学1年生の12歳、小野光希。現地時間の2月28日、世界中から選りすぐられた14歳以下のスノーボーダーが招聘されて行われるハーフパイプの大会で、見事優勝を飾った。この結果を受けて、3月2日のハーフパイプ・セミファイナルへの出場権を獲得し、さらにはベストトリックも受賞。現場で観ていたのだが、他国のジュニアライダーを寄せつけず圧勝だった。現在、PSA（プロスノーボーダーズ・アソシエーション・アジア）の女子ハーフパイプ部門においては敵なし状態である彼女の、その素顔に迫る。

 
優勝おめでとう！ 今大会はどうだった？
世界レベルの大会に出たのは初めてだったので、少し緊張しました。日本の大会とは全然雰囲気も違くて。でも、自分の滑りができてよかったです。
 
BSエア→FS540→BS540→FS360→CAB720→FSエアで優勝を決めたけど、ベストルーティンだったの？
本当は完成していればFS720も入れたかったんですけど、まだ不安が少しあったので、今の時点でできるルーティンを組みました。
 

photo: Dean Blotto Gray/BURTON

 
いつもはどこで滑ってるの？
スノーヴァ溝の口（神奈川）に電車で通って練習しています。お姉ちゃんと一緒に通ってたんですけど、今受験生（中学3年）なので、ひとりで通ってますね。冬は福島の南郷で練習しています。
 
目標としているライダーは？
クロエ・キムに憧れてます。いつかはクロエくらい上手くなって、活躍できるようになりたいです。
 
スノーボードは何歳から始めたの？
6歳から始めました。小さかった頃はイヤイヤ滑ってる感じでしたね。寒いし（笑）。でも、小学校1、2年生くらいにハーフパイプを始めてからはどんどん楽しくなってきて。（スノーヴァ）溝の口に行ったらハーフパイプがあって、レッスンを受けるようになってからは積極的に練習するようになりました。
 
ハーフパイプの魅力は？
普通のカービングでは味わえない空中に飛び出す感覚が、すごく新鮮で面白くてハマりましたね。
 
今後の目標は？
北京オリンピックを目指します！
 

インタビューに同席してくれた藤森由香からのアドバイスもあるようで、今後の課題はスイッチのエアターン、スイッチのBSスピン、そして英語とのこと。憧れのクロエ・キムもスイッチスタンスでのルーティンを得意としているだけに意気込みをたずねてみると、「そういう滑りを考えて練習していきたい」と力強く語ってくれた小野。来年のピョンチャン五輪には年齢が満たないため出場できないが、2022年の北京五輪でのヒロインを目指す彼女の、今後の飛躍に期待したい。要注目ライダーだ。

photo: Dean Blotto Gray/BURTON

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