BACKSIDE (バックサイド)

BACKSIDE (バックサイド)

https://backside.jp/column-209/
44882

COLUMN

スーパー・エルニーニョ発生確率が63%から81%へ。2026-27シーズン、日本の雪はどうなる?

2026.07.20

  • facebook
  • twitter
  • google

2026-27シーズンの雪を占ううえで、気になるシグナルがさらに強まっている。

5月、BACKSIDEでは「記録的暖冬は再び訪れるのか。2026年後半に“パワフル”なエルニーニョ発生の可能性」というコラムを公開。2019-20シーズンの記録的暖冬と雪不足を振り返りながら、“いつもの冬”が約束されている時代ではなくなっている、と書いた。

続く6月には、米海洋大気庁(NOAA)がエルニーニョ現象の発生を発表。11月から1月にかけて、非常に強い「スーパー・エルニーニョ」へ発達する確率を63%と予測したことを伝えた(記事はこちら)。

それから約1ヶ月。NOAAの気候予測センター(CPC)が7月9日に発表した最新の見通しでは、2026年10〜12月に“非常に強いエルニーニョ”となる確率が81%に上昇。エルニーニョは、太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が続き、世界各地の天候に影響を及ぼす現象である。北米ではストームトラックが変化し、カリフォルニアやアメリカ南西部などで降雪が増える傾向があるいっぽう、太平洋岸北西部やカナダ西部では暖冬・少雪に振れることもある。

では、日本の雪はどうなるのか。一般的に、エルニーニョ発生時の日本は暖冬傾向になりやすいとされている。日本海側の降雪にはマイナスに働くイメージも強く、スノーボーダーにとっては決して楽観視できない。

ただし、日本の冬はエルニーニョだけでは決まらない。シベリア高気圧の強さ、寒気の流れ込み、北極振動、日本近海の海面水温、低気圧の通過コース。そうした複数の要素が重なり合って、ひと冬の雪は形づくられる。

つまり、今回の81%という数字は「日本が必ず少雪になる」という予報ではない。だが、2026-27シーズンの雪を考えるうえで、無視できないシグナルであることは間違いない。

記録的暖冬の記憶。63%という初期予測。そして、その予測は81%へと高まった。

冬はまだ先だ。だが、2026-27シーズンの雪を考えるうえで、太平洋の変化から目を離すことはできない。

text + photo: Daisuke Nogami(Editor in Chief)

RECOMMENDED POSTS