BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

北海道の雪のために、アメリカから直行便が飛ぶ時代。日本の冬は、世界のインフラになった

2026.05.27

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北海道の雪を求めて、アメリカから直行便が飛ぶ時代になった。
 
ユナイテッド航空が、サンフランシスコ~新千歳間の直行便を新たに開設すると発表した。運航期間は12月から3月。完全に、北海道のウィンターシーズンを見据えた路線だ。
 
これまで海外のスノーボーダーたちは、東京や大阪を経由しながら北海道を目指していた。それが今後は、北米から直接、新千歳へ降り立てる。ニセコやルスツ、富良野、トマム、旭岳といった世界的スノーリゾートへのアクセスは、さらに近くなる。
 
ただ、これは単なる航空ニュースではない。国際航空会社が路線を成立させると判断を下したのは、「北海道の雪」が太平洋を越える理由として機能し始めているからだ。
 
世界では、雪不足が当たり前になりつつある。ヨーロッパでは暖冬と雨に悩まされ、北米でも安定した降雪は約束されなくなっている。そのなかで、日本も気候変動の影響を受けているとはいえ、北海道の雪は年々価値を高めている。
 
しかも海外のスノーボーダーたちは、単に雪が多い場所として日本を選んでいるわけではない。ディープパウダー、ツリーラン、温泉、ローカルフード、異文化、コンビニ、電車、安全性。すべてが混ざり合った”日本の冬体験”そのものを目的地にしている。
 
かつて、日本のパウダーは一部のコアスノーボーダーだけが知る秘境だった。今や、航空会社も投資家もリゾートも、その価値を前提に動いている。
 
そのいっぽうで、日本人はどうだろうか。「外国人が増えた」「混雑している」。その言葉だけで片づけてしまうことも少なくない。しかし世界の目線から見れば、日本の雪は太平洋を越えてでも訪れる価値があるのだ。
 
北海道の雪のために、直行便が飛ぶ。日本人が思っている以上に、日本の雪山は特別な場所である。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

 
※画像はイメージです

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