BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

日本勢がオリンピック表彰台独占の可能性。スコッティ・ジェームスが恐れる平野歩夢・戸塚優斗・平野流佳の強さ

2025.08.18

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「X GAMES」スーパーパイプ4連覇、昨シーズンは「LAAX OPEN」とFIS(国際スキー・スノーボード連盟)世界選手権大会での優勝、そして、北京五輪のハーフパイプで銀メダル。世界屈指の実績を誇るスコッティ・ジェームスは、コンテストシーンにおけるトップランカーのひとりだ。その彼が、Esquire(エスクァイア)オーストラリア版の最新のインタビューで“絶対的な力”と評した存在。平野歩夢、戸塚優斗、平野流佳、日本が誇る3人のハーフパイプライダーたちだ。

「彼らが同じ空間にいるときほど、自分が本気で勝ちたいと思える瞬間はない」「彼らは圧倒的な存在だ」──スコッティはそう語る。北京五輪では歩夢がオリンピック史上初のトリプルコークを決め、スコッティを大逆転して金メダルを手中に収めた。その舞台裏にいたのは、同じく世界トップの力を持つ優斗と流佳。絶対王者と称されたショーン・ホワイト引退後のハーフパイプを、彼ら日本勢が支配していることは疑いようがない。

事実、ショーンが主宰するハーフパイプの新リーグ「THE SNOW LEAGUE」の表彰台を独占したのも、この3人だった。トップ画像にあるように、ショーンが彼ら3人を称えるシーンはコンテストの枠組みを越え、カルチャーとしてのスノーボードの存在感を世界に示す象徴的な場面となった。

スコッティにとって悲願であるオリンピック金メダルをこれまで阻んできたのがショーンと歩夢であり、優斗と流佳もきたるミラノ・コルティナ五輪に向けて急速に進化し続けている。オーストラリアの英雄が恐れるほど巨大な壁となっている3人。スコッティを退け、日本人ライダーたちがオリンピック表彰台を独占する可能性は、もはや夢物語ではない。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: The Snow League / Dean Blotto Gray

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