COLUMN
北米初の室内ゲレンデ「BIG SNOW AMERICAN DREAM」の実力とは
2021.06.17
米ニュージャージー州イーストラザフォードに位置する、2019年12月にオープンした北米初の室内ゲレンデ「BIG SNOW AMERICAN DREAM」。およそ16,000㎡、最長滑走距離は300mということなので、2002年まで営業していた「ららぽーとスキードームSSAWS(ザウス)」ほどの規模ではないものの、11月末で閉館することを発表したばかりの「スノーヴァ羽島」など現存する日本の室内ゲレンデと比較すると、かなり広いことがわかる。
この記事を書いているのは現地時間の6月16日18時台(日本時間: 6月17日7時台)なのだが、BIG SNOWの公式ホームページではライブカメラの映像を見ることができるので確認してみた。すると、クワッドリフトがしっかりと映るアングルで、ほとんど空のリフトがない状態。ニューヨーク市マンハッタンの中心部であるタイムズスクエアから北西に約16kmという立地のよさも挙げられるが、平日のこの時間でも活況を呈しているわけだ。
そして特筆すべきは、アイキャッチ画像からもわかるように通常のスロープとスノーパークでコースが縦に二分されているのだが、平日ということもあってか、明らかにパークのほうが盛り上がっている。一部スキーヤーも見受けられたが大半がスノーボーダーということからも、コア層の集客に成功しているということなのだろう。
現在、隣接するニューヨーク州は新型コロナウイルスのワクチン接種率が7割に達するなど、ほぼすべての制限が解除されている。ニュージャージー州では5月の段階で、ワクチン接種を終えた21歳以上には34の醸造所やレストランでビールの無料提供を行っており、同様に接種率は高まっていることが予想される。
世界的に見ても後発であるアメリカの室内ゲレンデ事情について探ってみた。パークの様子がわかるムービーも併せてご覧いただきたい。