BACKSIDE (バックサイド)

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20220

COLUMN

“乗れている”男 小西隆文の新緑ライディング『SPRING CRUISE』を観て

2021.05.18

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ウィンターシーズンは一般的に3月までという認識なのかもしれないが、実のところスノーボードは3月からが面白い。ザラメ雪、いわゆるコーンスノーの魅力や地形があらわになりヒットポイントが増えるといったコラム記事を以前に綴ったことがあるので、気になるという方はそちらをご一読いただくとして、本記事では小西隆文の滑り納めとなる5月中旬に撮影された映像作品『SPRING CRUISE』を紹介したい。
舞台は新潟・ロッテアライリゾート。筆者もコモっていた時代があるだけによく知っているつもりだが、長くてもゴールデウィークまでしか滑った経験がない。残雪とはいえ、まだまだ白い雪と新緑とのコントラストがこれほどまでに美しかったのか──緊急事態宣言下とはいえ、この場にいれなかったことを後悔してしまうほど観ていて滑りたくなるムービーだ。
そうした気持ちにさせるのは、景色が素晴らしいという理由だけではない。肩のケガから復帰したばかりだったので激しい動きができないにも関わらず、小西のボードさばきが巧みすぎるから。上手い滑り手を見たときに「板に乗れている」と表現するが、その極みと言えるだろう。
来シーズンはコロナが終息していることを願いつつ、雪が解けてなくなるまで滑りに行きたいものだ。そんな気持ちにさせてくれる爽快な映像作品である。

photo: Heart Films

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