BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

平昌五輪でカギを握るYOLOフリップと呼ばれるダブルコーク1440に迫る

2018.01.10

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2017年夏、米オレゴン州マウントフッドのハーフパイプでトレーニングを行っていたトビー・ミラー。現在17歳の彼は13歳の頃からショーン・ホワイトとともに活動しており、弟分にあたる存在だ。そんなトビーがFSダブルコーク1440を成功するまでのストーリーがこちらである。

ソチ五輪の前シーズン、2013年に行われたX GAMESティーニュ大会でイウーリ・ポドラチコフがCABダブルコーク1440を世界で初成功。このときに「You Only Live Ones(人生は一度きり)」の頭文字をとってYOLOフリップと命名された。
その後ショーンも完成させたのだが、ソチ五輪ではこの技の失敗によりメダルを逃すことに。2015年には平野歩夢も修得。2016年のX GAMESオスロ大会ではファーストヒットに組み込むルーティンを披露し、歩夢は日本人初のX GAMESチャンピオンに輝いたのだった。
そして本ムービーは、同トリックをノーマルスタンスから繰り出すFSダブルコーク1440を、このトビーが世界で3人目として成功させたことを示している。これだけ複雑かつ高回転なスピンをスイッチスタンスで着地しなければならないことを踏まえれば、いかに超高難度トリックであるかは想像に難くないはずだ。
1人目の成功者は師匠にあたるショーン。実のところ、ソチ五輪前には成功させた映像を配信していたのだが、同五輪を含めて今季に至るまで大会で繰り出されることはなかった。それだけ難易度とリスクの高い大技ということなのだろう。
2人目の成功者は歩夢だ。2017年12月にコロラド州カッパーマウンテンで行われたワールドカップで初成功し、ベン・ファーガソンやショーンを退けて優勝を飾ったことは記憶に新しい。その後のDEW TOURやワールドカップ中国大会でも成功させていることからも、現時点で歩夢のそれがもっとも完成度が高く、そして美しいと断言できる。
トビーが興奮している様子からも、このYOLOフリップがどれだけ超難関なスゴ技であるかがおわかりいただけるだろう。こうした知識を持ったうえで、平昌五輪のハーフパイプを楽しんでもらいたい。

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