BACKSIDE (バックサイド)

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COLUMN

世界中の一般スノーボーダーを“やる気”にさせた、雪と山に恵まれないスノーボーダー集団

2016.09.20

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昨シーズン、米TRANSWORLD SNOWBOARDING誌のライダー授賞式で年間オンラインビデオシリーズ大賞を獲得した「YAWGOONS」をご存知の方は多いだろう。
 
YAWGOONSというクルー名の由来は、彼らがYAWGOO VALLEY(ヤウグー・バレー)というゲレンデをホームにしているから。アメリカで最小面積の州であり東北部のロードアイランド州に位置するのだが、同州で唯一のゲレンデだ。簡単に紹介すると、チェアリフトが2基とサーフェスリフト(Tバー)が1基と、かなり小規模。日本にあると仮定して考えてみると、よほど条件が合わないかぎりは他のゲレンデを選択するに違いない。
 
さらに、ロードアイランド州は湿潤大陸性気候の一例であり、暖かく雨の多い夏と冷涼な冬があるようだが、同州の最高標高が247mしかないことからもわかるように、降雪量は確実に少ない。同ゲレンデのホームページを覗いてみると、人工降雪機を稼働させている写真が載っており、コースのほとんどが平坦。滑走エリア以外には雪がほぼないゲレンデなのだ。
 
このように地形に恵まれていないからこそ、フラットバーンでの新しい遊びを生み出した。ゲレンデが狭いからこそ、あらゆるアイテムを利用して楽しめるように努めた。その結果、クリエイティブなライディングスタイルが形成され、フリースタイルスノーボーディングに新しい息吹を吹き込んだのだ。それらのアクションが、“これならできるかも”と一般スノーボーダーたちの背中を後押しし、滑走意欲を高めることに。昨シーズン、ゲレンデの至るところでリバースターンにトライするスノーボーダーを見ることができた。筆者もそうである。昨シーズンは暖冬・少雪だったにも関わらず、圧雪バーンを求めて足繁くゲレンデに通い続けたものだ。
 
前置きが長くなりすぎたが、その代表格であるディラン・ガマチェのライディングを改めてご覧いただきたい。間違いなく、滑りたくなる。

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