BACKSIDE (バックサイド)

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https://backside.jp/backside-session3/
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FEATURE

全国的に春の予感も白馬はパウダー三昧だった「BACKSIDE SESSION #3」@栂池高原ルポ

2022.04.01

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全国におよそ1,300箇所点在しているアメダスで0℃未満の地点がなく(富士山を除く)、今年初めて真冬日がゼロとなった2月26日。2013年以降の10年間ではもっとも遅い記録のようなので、今シーズンがいかに寒く、降雪に恵まれたのかということを改めて噛み締められるデータである。
 
今年に入ってからもっとも高い15℃近くまで気温が上がった東京から「BACKSIDE SESSION #3」の開催地である長野・白馬を目指すと、道路に積雪はなかったため移動は快適だった。この日の白馬は最高気温が6.8℃あり、ここ数日は雪が降っていなかった様子。翌日に降雪予報はあったものの、ゲレンデに隣接するロッジに宿泊するも就寝前はまったく降っていなかったため、パウダースノーは期待せずに床についた。
 
翌朝目を覚ますとパラパラと雪が降っていて、車にはうっすら積雪があるのを確認。このまま降り続けることを期待しながら、栂池高原の集合場所でBACKSIDE CREWと合流した。
 

BacksideCrew_

最初は緊張感がありながらも、期待感も同時に高まる

 
今回のセッションにはFRESHFISH(有料会員)から、前日に白馬バックカントリーでショップのツアーに参加してきた曽根和広(ソネチン)さん、東京からオリンピアンの大江光(ヒカル)さん、新潟から愛犬とともにやってきた山口卓哉(タクヤ)さん、北海道から南下してくるため遅れて参加予定のノブさん、そして、足首を痛めている三熊直樹(クマ)さんだった。クマは前日にテストで滑ったそうだが、想像以上に足首の状態が芳しくなかったため、秋田からわざわざ白馬まで来るもセッションには参加せずに帰路へつくことに……。しかし、わざわざ顔を出してくれたことがとてもうれしかった。
 

NaokiMikuma

FRESHFISHメンバーにプロテインバーの差し入れまでしてくれたクマ。ありがとう!

 
ゴンドラリフト「イヴ」に乗り込み終点の山頂付近に到達すると、けっこうな勢いで雪が降っていた。今回参加したSTALEFISH(無料会員)の小林良和さんと渡邊龍史さんのふたりは白馬ローカルだったこともあり、彼らを先頭にまずは足慣らし。ひとまずコースを一本流すと、すでに圧雪されたバーンの上にはけっこうなパウダースノーが積もっていた。これはひょっとするとひょっとするかも……という淡い期待を抱き始めていた。
 
ローカルのふたりと相談してツリーエリアに行ってみようという話になった。「TSUGA POW DBD」というレクチャー受講式プログラムがあり、YouTube動画で事前講習を行い合意書にサインしたうえで腕章をもらい、「ツガツリーエリア」と「ツガパウエリア」での滑走が可能になる。気温が高かった前日の融雪がアイスバーンになった状態から一気に降っていたため、開放エリアは限定されていたが、CREW一同腕章をゲットしてTSUGA POW DBDエリアへGO!
 
降雪の勢いは増すばかりで視界も悪かったため、ツリーで正解だった。強風が吹き荒れる中、プロカメラマンであり『WOW』でおなじみのZIZOが撮影するBACKSIDE SESSIONがスタート。気温が低かったため、TSUGA POWは2月下旬とは思えないドライスノーだった。
 
しかし、降り始めたばかりなので十分な積雪量ではなかったため、全体的に底を拾ってしまう難しいコンディション。その底はアイスバーンなのでなかなか手強い状況の中、シューティングを敢行した。
 
トップバッターは40代ながらキッカーで1080を操る、今回で3回連続参加のタクヤがドロップイン。これまで2回行ったBACKSIDE SESSIONも雪に恵まれていたこともあり、セッションを重ねるごとにパウダーライディングでの魅せ方が上手くなっている。
 

TakuyaYamaguchi

 
 

TakuyaYamaguchi_Portrait

「本当はTG PARKSに行きたかったけど、爆風爆雪で(笑)。底づきするけど雪も軽くて、パウダーランも楽しかったです。曽根さんとゴンドラに乗ったときにおしゃべりした会話の中で気づきがあり、それがその日にそのままライディングに活かせる。そして、それを実感できる。なかなかそんなことってないですよね。BACKSIDE CREWの特権を感じることができた一日でした」──タクヤ

 
FRESHFISHのリーダー格にあたるソネチンも、#2の北信セッションに続いて2回目の参加。時折「かたー!」とさすがのソネチンでも手こずる難しいコンディションにもかかわらず、プロとしての実力を発揮してくれた。
 

KazuhiroSone

 
 

KazuhiroSone_Portrait

「2回目の参加だったんですけどメンバーも毎回変わるし、とても楽しかったですね。キャンプなどで参加者の方たちと接することはあったんですけど、こういうセッションのような形でいろんな人たちと関われたのははじめての経験で。みんなと滑れてよかったです。自分にとってもいい刺激になりました!」──ソネチン

 
そして、平昌五輪ハーフパイプで活躍したヒカルも、タクヤと同じく3回連続の参加。ハーフパイプで鍛え上げたキレのあるライディングは、こうしたサイドカントリーやバックカントリーでこれからますます威力を発揮するのだろう。
 

HikaruOe

 
 

HikaruOe_Portrait

「まさかの思っていた以上の雪に見舞われましたが、みなさん楽しそうで、私もとっても楽しく滑らせていただきました。年代や性別関係なく同じことで盛り上がることができる、こうしたセッションイベントはやっぱりいいなって感じました。また次回セッションできる日を楽しみにしています!」──ヒカル

 
今回はヒカルと同じくBURTON FLAGSHIP TOKYOで働くSTALEFISHメンバー、20代学生の林千尋(画像スライダー1枚目)さんも参加していた。ヒカルと先出の渡邊さん(画像スライダー2枚目)も20代、小林さん(画像スライダー3枚目)は30代ということで、40代が中心のFRESHFISHメンバーがプッシュされていたことは言うまでもないだろう。
 
ゲスト参加の岸野真希子氏(画像スライダー4枚目)は、筆者の元同僚であり、現在は白馬駅近くに位置するスノーボードショップ「roundAbout」の店長を務めている。白馬仕込みのライディングスタイルでCREWに刺激を与えていた。
 

 
強風により中間駅からのゴンドラが止まってしまったため、TSUGA POW DBDエリアは1本しか滑ることができなかった。しかしヒカルが言うように、世代を越えて同じ時間を同じ価値観で共有できることが、セッションの醍醐味でありスノーボードの魅力だ。こうしてグッドバイブスが生まれたからこそ、悪条件ながらもこれだけの写真を残すことができたのではないか。
 

BacksideCrew

極寒&強風でも仲間たちとのセッションに胸が熱くなる!

 
すると、北海道からやってきたFRESHFISHのノブが到着。月1で開催している「BACKSIDE TALK SESSION」でオンラインでは対面していたものの、ようやくリアルで会うことができた。BACKSIDE SESSIONではライディングで画を残してもらうことも目的としているため、ソネチン、ヒカルとともにノブは別エリアでシューティングに向かうことに。到着するやいなやプロスノーボーダーやオリンピアンとセッションできるのも、FRESHFISHに所属する価値である。
 

Nobu

 
 

Nobu_Portrait

「途中参加にもかかわらず、とてもいい雰囲気で撮影させていただいて楽しかったです。特にZIZOさんとの撮影は貴重な経験でした。もっといい画を残せるはずなので、またリベンジしたいですね(笑)」──ノブ

 
軽くランチを挟むと、晴れ間がのぞいていた。バーンはすでに荒れていたが、CREWが全員そろったということでゲレンデクルージング。ソネチンのラインどりを見ながら滑ることができる贅沢な時間でもある。
 

BacksideCrew_Crusing

ソネチンを先頭にしたCREWを後方で追い撮りしているのは、インターンスタッフの西村悠友。今春大学を卒業し、4月から正式にBACKSIDEの一員に

 
立っているのがやっとというほどの強風が吹き荒れ、ゴンドラが止まってしまうなどハプニングにも見舞われたが、結果的に期待以上のパウダーセッションを堪能することができた。やはり、BACKSIDE CREWは“持ってる”ということなのだろう。
 
普段交わらないスノーボーダー同士が集まり、そこで新たなる刺激をもらいながら、プロカメラマンを前にして己を表現する。セッションを楽しむだけでなくシューティングにも参加できるBACKSIDE SESSION。僕自身、今回も楽しませてもらった。
 

DaisukeNogami

 
次回は3月中旬に開催した「BACKSIE SESSION #4」@富良野のレポートをお届けする。
 

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: ZIZO=KAZU
special thanks: Tsugaike Mountain Resort

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zizoDSC07054

 

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