BACKSIDE (バックサイド)

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FEATURE

レジェンドが案内してくれる豪華すぎた「BACKSIDE SESSION #2」@北信ルポ

2022.03.08

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さる1月10日。3連休の最終日、2回目となる「BACKSIDE SESSION」を長野・北信某所で開催した。開催日前日の降雪予報はなかったため、パウダースノーはすでに食い尽くされていて地形遊びがメインだろうと考え、今シーズン愛用しているパウダーメインのボードではなく、昨シーズンモデルのオールマウンテンボードを積み込んで現地に向かった。
 
我が「BACKSIDE CREW」のFRESHFISH(有料会員)にはプロスノーボーダーの曽根和広(ソネチン)さんが所属しており、彼のホームマウンテンでの開催。SCOOTERからシグネチャーボードをリリースし続けて四半世紀が経過したレジェンドライダーとの初セッションということで、僕自身もこの日を心待ちにしていた。
 
FRESHFISHからは、前回の苗場に続いてオリンピアンの大江光(ヒカル)さん、冨内俊卓(トシ)さん、山口卓哉(タクヤ)さんが参加。限定10名のセッションなのだが、当選したSTALEFISH(無料会員)から当日キャンセルが出てしまったため、本セッション後にFRESHFISHに加入してくれることになる当時STALEFISHの岩倉宏徳(イワクラ)さんに事情を話すと、今回のセッションに落選してしまったSTALEFISHメンバー2名がこの場にいるとのことだったので、即答で参加OK。それぞれご夫婦で帯同していたため4名と、前回の苗場にも参加してくれたNEW BALANCEの福地正明氏と元BURTONチームマネージャーの油井隆宏氏をゲストとして招き入れ、僕も含めた総勢14名でのセッションがスタートした。
 

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全国に点在する熱きスノーボーダーたちと出会った直後の集合写真。最初は緊張するものの、すぐに“仲間”になれる。前列左からタクヤ、筆者、ヒカル、ソネチン、トシのFRESHFISHメンバー

 
集合時のボトムはガスがかかっていたのだが、ピークにたどり着く頃には眼下には雲海が広がっており、青空がまぶしかった。まずは足慣らしということで、ピーク部に位置するやまびこゲレンデでクルージング。ローカルのソネチンを先頭に、彼の美しいライディングを見ながらのセッションは格別である。
 

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ソネチンのライディングには一切の無駄がない

 
まずはツリーで撮影を始めた。今回はスタッフが僕しかいない状態だったので、本来はCREWの最後尾についてカメラマンとのやり取りをしなければならないのだが、「これもCREWの仕事ですよ!」と言わんばかりにトシが撮影を仕切ってくれた。「普段は行けないような場所を滑れたし、今回もまたスノーボードの輪が広がりました。本当に楽しかったですね」と言うように、今回もFRESHFISHとSTALEFISHの架け橋となり密にコミュニケーションを図ってくれていた。
 

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これまで仕事が多忙を極めていてあまり滑ることが許されなかったトシは、いつも水を得た魚のように自由に雪上を駆る

 
するとソネチンから提案があった。少しハイクアップすればパウダーが残っているだろうということで、そのポイントを目指すことに。ツボ足で十分行ける状態だったので30分ほど登った。
 

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晴天と仲間に恵まれたハイクアップは「苦しさ<楽しさ」

 
まずはイワクラが魅せてくれた。「ひさしぶりに上手い人たちと一緒に滑って刺激を受けました。これから雪上に復帰して滑っていきたいと思っています」とセッション後に語ってくれたように復活組なのだが、そうとは思えない巨大スプレーを巻き上げていた。そして先に述べたように、本セッション後にFRESHFISH入りを果たしてくれた熱きスノーボーダーである。
 

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昔とった杵柄、とはこういう場合を指すのだろう

 
「いい天気に恵まれましたね。みんな滑るのが大好きな人たちなので、テンションが上がりました。今日も楽しかったです」という言葉どおり、続くヒカルは踊るようにして軽快にツリーを駆け抜けた。普段は東京・原宿に位置するBURTON FLAGSHIP STOREで働き、休みの日は雪上に赴く。スノーボードを愛する気持ちがにじみ出ているライディングスタイルが、いつもCREWを刺激してくれる。
 

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ハーフパイプで培った滑走力がフリーライディングに活かされる

 
そして、本セッションのガイド役に徹してくれていたためカメラマンと同じ行動をとりながらも、少ない撮影機会にアジャストさせてくるあたりは、さすがソネチン。「いろいろなみなさんと滑ることができて楽しかったですね。悪くはなかったですけど、もっとコンディションがよければ行けるところがまだまだあったので、またやりましょう」とセッション後に感想を述べてくれた。レジェンドライダーにアテンドしてもらえるなんて、どんだけ贅沢なセッションなんだ。ソネチン、本当にありがとう!
 

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どんなアクションをしても“画”になる男

 
普段はパークライディングに明け暮れているタクヤも、ウエアラブルカメラを片手にパウダーライディングを堪能していた。撮影ポイントから戻る途中、豪快なパウターンを刻み込んだ。「いろいろなライディングスタイルの人たちが入り乱れて滑るのは、すごく楽しかったですね」と語るように、自身もパークからフリーライディングに至るまで、あらゆる滑りを楽しんでいる。今シーズンもフロントサイド1080をメイクしたそうだ。40代ながらもアグレッシブなスノーボーダーである。
 

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フリーライディング技術がさらに磨かれることで得意のキッカーにも活かされるのだろう

 
STALEFISHから初の女性参加者となったおふたりも、セッションを満喫してくれていた。松尾聡子さん(画像スライダー1枚目)と内田正美さん(2枚目)だ。「まさか抽選で当たってひとりで参加するとは思ってもいませんでした。こんな大所帯なのにあのスピードで滑れたことにビックリしたし、いろんな人たちと話せてすごくよかったです(松尾さん)」「ひとりで不安だったんですけど、みんなよくしてくれました。すごく楽しかった。来てよかったです!(内田さん)」とセッション後にコメントしてくれた。
 
また、落選後にまさかの現場で復活となった伊村雅人さん(3枚目)と戸塚明良さん(4枚目)はホームマウンテンということもあり、素晴らしいライディングを披露してくれた。「いろいろな人たちと滑ることができて楽しかったです(伊村さん)」「面識がない人たちと滑ることはこれまであまりなかったんですけど、すごく楽しくていいセッションだったと思います(戸塚さん)」と感想を語ってくれた。
 
ゲストの福地氏(5枚目)と油井氏(6枚目)もCREWの滑りに刺激を受けていたようだ。
 

 
スノーボードコミュニティ「BACKSIDE CREW」を募る際、“フリースタイルシーンを共創しよう”とスローガンを掲げた。キッズやジュニアたちがパークで高回転スピンを操る姿を尻目に、パウダースノーばかりを追い求めるベテランスノーボーダーたちが多く、そうした二極化が著しい状況を打破したかったから。
 
それに賛同してくれたFRESHFISHを中心としたCREWはもちろん、ソネチンの存在が大きい。20年以上に渡りこの業界で生きているわけだが、僕との接点はほとんどなかったにもかかわらず、CREWにエントリーしてくれた。SNSを通じて電話番号を聞き出して言葉を交わし、改めて真意を伝え、スノーボードコミュニティ「BACKSIDE CREW」をともに盛り上げようと同意してくれたのだ。
 
まだまだ小さいCREWだが、僕自身もセッションのたびに刺激を受けている。彼らとともにフリースタイルシーンを共創していきたい。改めてそう感じたセッションとなった。
 

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BACKSIDE SESSIONで滑る一日は刺激が強い。そう感じているのは筆者だけではないはずだ

 
次回は2月下旬に開催した「BACKSIDE SESSION #3」@栂池高原のレポートをお届けする。
 

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: ZIZO=KAZU

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