BACKSIDE (バックサイド)

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FEATURE

【連載Vol.2】スキージャム勝山だからこそ家族でフリースタイルスノーボーディングを楽しめる理由とは

2024.03.22

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ゲレンデからバックカントリーまで日本全国の山々を余すことなく滑り込んできた中山悠也が、2月某日、スキージャム勝山(ジャム勝)を来訪。その様子を追体験する本連載のVol.1「スキージャム勝山に秘められたポテンシャルを雪山を知り尽くす中山悠也が引き出す」では、日本海にほど近いエリアとは思えないほど良質なパウダースノーと、点在する壁地形やツリーランを攻略する悠也の姿をお届けした。

しかし、西日本最大級を誇るゲレンデの持つポテンシャルはこれだけにとどまらない。フリースタイルマインド溢れる様々なレベルのスノーボーダーを満足させるコースバリエーションに加え、特筆すべきは、隅々まで行き渡ったホスピタリティ。ジャム勝はファミリーでフリースタイルスノーボーディングを楽しむことができるゲレンデなのだ。ふたりの小学生の子供を含む中山ファミリーが、ジャム勝を余すことなく楽しんだ一日をお届けする。
 

中山ファミリーは元気いっぱいのふたりの小学生を含む4人家族。左から英翔(えいと)くん、悠也、愛梨(あいり)ちゃん、妻の麻美(あさみ)さん。天気も味方し、この日は家族でセッションを楽しんだ

 

STEP ONレンタルを活用して西日本最大級ゲレンデを遊び尽くせ

ジャム勝は「バラエティー」「ファンタジー」「イリュージョン」という3つのエリアから構成されており、なかでもスノーボーダーから人気が高いのが、横幅の広い緩斜面が多いファンタジーサイト。ファンタジーAとファンタジーBというふたつのコースを行き来しながら遊べるエリアとなっており、特筆すべきはVol.1で紹介したとおり、無数のヒットポイントが存在していること。架かるリフトはファンタジークワッドリフト1本なので迷う心配もなく、フリーライディングを楽しめるわけだ。リフトの上からもコースが眺められるので、「次はあそこの地形で遊ぼう」という具合に、家族でヒットポイントを探すのも面白いだろう。
 

溜まった新雪に当てこむ悠也と、父のラインを追う英翔くん

 
自由度の高いファンタジーサイトで、家族でお気に入りのラインを探すためにぜひとも活用してほしいサービスがある。まだ全国9箇所でしか体験できない「STEP ONレンタル」だ。

バインディングを踏みつける(ステップオン)だけでボードを装着し、颯爽と滑り出すスノーボーダーの姿も、もう見慣れたものになりつつある。17-18シーズンにBURTON(バートン)から登場したSTEP ONシステムは、全国各地で様々なライディングスタイルのスノーボーダーたちに新しいフィーリングをもたらしている。特に子連れのファミリースノーボーダーに与えた影響は、かなり大きいようだ。

「子供たちが小さいうちは、リフトから降りるたびにバインディングを毎回締めてあげる必要があります。でもSTEP ONなら自分たちで簡単に履けるみたいで、今日はいつもよりパパッと準備していましたね。ファミリースノーボーダーにとっては、すごくうれしいことだと思います」

この日初めてSTEP ONを体験するふたりの子供を見ながら、麻美さんはこのように語ってくれた。ジャム勝にはキッズ用を含む約700セットのSTEP ONレンタルが用意されており、気軽にそのフィーリングを試すことができる。
 

悠也から履き方のレクチャーを受けるふたり

 
装着が速くストレスフリーなSTEP ONを目一杯活かせば、普段よりも格段に滑走時間を増やすことができる。西日本最大級ゲレンデを遊び尽くすため、STEP ONレンタルを活用して家族セッションを楽しんでみてはいかがだろうか。
 

準備が整ったらいざ、雪山の冒険へ!

 


充実のレストハウスを活用しよう

法恩寺山のトップを含むイリュージョンサイトはジャム勝の中でも最奥に位置しており、コンディションが整った際に開放されるツリーランコースもこのエリア内に存在する。ジャム勝の軽い雪を味わうためには積極的に足を伸ばしたいところだが、ファミリーライディング中はレストハウスまでの戻り時間が常に気になるのでは。急なトイレ休憩や迷子になった場合など、気にしなければならないことはたくさんある。しかし、ジャム勝で遊ぶ際にその心配は無用。3つのエリアそれぞれのボトム部分に、トイレやレストランを完備したレストハウスがあるのだ。
 

最奥に位置するイリュージョンサイトにもレストハウス「ビーチテラス」がある。端パウを遊び尽くしたあとはここで小休憩を挟もう

 
「全部の(エリアの)ボトムにレストハウスがあるのは、子供連れとしては助かるところですね。この日はかなり寒かったので子供たちも疲れていたし、温かい飲み物を飲みながら休憩できてよかったです。トイレもあるし、よく設計されているなと思いました」

悠也もこう語ってくれたとおり、どこにいても休憩場所まで容易にアクセスできるのはうれしいポイント。よりアクティブに雪山の冒険を楽しむことができる。途中はぐれてしまっても、レストハウスめがけて滑っていけば簡単にリグループすることができる。
 

この日はファンタジーサイトへ戻ってきてから「ジョイントカフェ」にて昼食を楽しんだ中山ファミリー。レストハウスが3つあるため、混雑も分散される。メニューもそれぞれ違うものが用意されているため、好みのレストランを選ぼう

 
ジャム勝は2023-24シーズンでオープンから30周年を迎えており、それを記念して、それぞれのレストランで異なる30周年限定メニューがラインナップされている。どのレストランで食事をとるかも含めて、一日の攻略スケジュールを立てるのがオススメだ。


ファミリーでステップアップしながら楽しもう

「子供たちを見ていると、やっぱりファンタジーサイトが一番滑りやすかったみたいですね。斜度もそこまでないところが多いし、横幅も広い。家族を連れて楽しむなら、まずここを回せば間違いないと思います。ファンタジーならヒットポイントもたくさんあって、滑れる大人も楽しめますしね。1日を通して楽しめるエリアです」

横幅の広いコース内に壁地形が点在するファンタジーサイトは、悠也だけでなく中山ファミリーもお気に召した様子。縦横無尽に地形で遊ぶ父のあとを追い、家族でフリースタイルに遊んでいた。ヒットポイント同士の間隔が十分に空いているため、比較的イージーに地形攻略を楽しめる。
 

Vol.1で自身が「ひし形法面」と名づけたスポットをダウン系の地形として使い、華麗にフロントサイド360をメイクする悠也

 
この日3つのエリアすべてを家族と一緒に遊び尽くした悠也は、ジャム勝は家族全員でステップアップしながらライディングを楽しめるゲレンデだと言い切る。

「バラエティーは斜度が緩くて物足りなさも感じるかもしれませんが、逆にイリュージョンサイトになると急斜面やモーグルバーン、ツリーランがあったりして、テクニカルになります。ボトム側からバラエティー、ファンタジー、イリュージョンという順番で、それぞれ違う特徴を持った斜面を攻略していけるといいですね! ステップアップしながら楽しめると思います」

緩斜面ながら最長滑走距離は約3,000mにもなるバラエティーサイトから始まり、レジェンドライダーであるデイブ・ダウニング監修のツリーランコースを擁するイリュージョンサイトまで、多種多様な滑走レベルとニーズに対応しているジャム勝。順を追ってそれぞれのエリアを滑り込んでいけば、確実にライディングレベルが向上するだろう。さらに、レンタル設備やレストハウスから感じとれる、細部にまで行き渡っているホスピタリティのおかげで、ファミリーでストレスなく、フリースタイルスノーボーディングを楽しむ地盤が整っているわけだ。
 

この日滑走可能なコースはすべて楽しんだ中山ファミリー。見事、ジャム勝を攻略した英翔くんと愛梨ちゃんは、確実にレベルアップしていた

 
西日本最大級ゲレンデと名高いジャム勝では、ファミリー層からツリーランを楽しみたいフリースタイラーまでもが一緒になって、フリーライディングを楽しむことができる。ファミリーライディングをもっとアグレッシブに楽しみたいという方は、ぜひジャム勝を訪れてみてほしい。恵まれた立地による良質なパウダースノー、家族みんなで楽しめる無数のヒットポイント、そして、大満足のホスピタリティ。ジャム勝にはファミリースノーボーダーがスノーリゾートに求めるすべてが揃っているのだ。

photos: Daisuke Shibata
text: Yuto Nishimura(HANGOUT COMPANY)

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