MOVIE
完璧なBSクワッドコーク1800が飛び出したW杯ビッグエア男女トップ3ジャンプ集
2018.09.10
さる9月8日にニュージーランド・カードローナで行われたFISワールドカップ・ビッグエアの結果はすでにお伝えしたとおり(記事はこちら)だが、表彰台を射止めた男女6名のライディング映像が公開されたのでお届けしたい。
ひとり3本のジャンプを行い、回転方向が異なる上位2ランの合計ポイントで争われるルールはすでにおなじみだろう。優勝を飾ったのは、平昌五輪ビッグエア4位のクリス・コーニング(アメリカ)。伝家の宝刀とも言える、メランコリーグラブをしながら操るBSクワッドコーク1800を2本目に決めると、今大会最高ポイントとなる98点をマーク。続く3本目にはFS1440を繰り出してフラットスピンながら92.8ポイントという高得点を獲得し、計190.8ポイントでの圧勝となった。
銀メダルを獲得した大塚健は、1本目で自身初となるCABトリプルコーク1620を成功させて95.6ポイントを叩き出した。3本目のFSトリプルコーク1440の得点があまり伸びずに82.8ポイントとなり、計178.4ポイントでクリスには及ばず。
3位には、2本目にスイッチBS1620、3本目にBSトリプルコーク1440を決めたモンス・ロイズランド(ノルウェー)が入った。
日本人がワンツーフィニッシュを飾った女子では、優勝した岩渕麗楽が1本目から特大のBS720を決めて92.4ポイント、2本目ではFS720の着地が若干乱れてしまったものの82ポイントをマークして174.4ポイントを獲得。
準優勝の鬼塚雅は1本目にCAB900を決めて80ポイント、3本目には高さ・飛距離とも申し分ないBS720で89.4ポイントを記録、計169.4ポイントと岩渕に5ポイント届かなかった。
そして、スタイリッシュなBS540を決めたクラウディア・メドロバ(スラバキア)が3位に。
優勝を飾ったクリスの好きなトリックは、実のところBS180。その10倍回さないと勝てない時代であり、オリンピック種目になったことを受けて急速な進化を続けているビッグエア競技だけに、3年半後に控える北京五輪に向けてどのような発展を遂げていくのか。注視していきたい。
rider: Takeru Otsuka photo: FIS SNOWBOARD WORLD CUP