REVIEW
ベン・ファーガソンが五輪代表レースで魅せたわずか10点の滑りがカッコいい
2018.05.13
バックカントリーでの撮影活動にも注力する傍らで、ハーフパイプにおける独創的なライディングスタイルを武器に平昌五輪では4位に輝いたベン・ファーガソン。惜しくもメダルは逃したものの、彼のオリジナリティを通じてクールなフリースタイルスノーボーディングが世界中へ発信されたことだろう。
そんなベンがオリンピック前の1月20日、アメリカ代表選考レースであるUS GRAND PRIXの最終戦がカリフォルニア州マンモスマウンテンで行われたのだが、その決勝の舞台で魅せた。2位で迎えた3本目、1ヒット目のFSトゥフェイキーを除き、すべてのヒットで飛ばなかった。そう、雪面を這ったのだ。美しすぎるカービングやトライポッド、レイバックなどを決めて100点満点中10点というスコアをマーク。
競技としてはまったく評価されなかったが、スノーボーダーの心を鷲掴んで離さない究極の滑りがこれだ。