フィルミングとコンテストの両シーンにおいて世界的な活躍が目覚ましい日本人ライダーについては言うまでもないが、コンテスト界では平昌五輪ハーフパイプ女子銀メダリストのリュウ・ジャユを筆頭に中国人ライダーも世界トップレベルに君臨している。そんな中で韓国人スノーボーダーが一歩遅れをとっていた感は否めないが、16歳になったばかりの期待の若手であるイ・ジュンシクに注目したい。

日本が誇るジャンプ練習施設の系列である韓国KINGS推薦ライダーとして同施設が主催する「KING OF KINGS」への出場や、今シーズンは岐阜・高鷲スノーパークで開催されたスーパーパイプのイベント「BURTON SUPERPIPE SESSION」、長野・栂池高原で行われた巨大キッカーのイベント「HAMMER BANGER SESSION」などに精力的に参加。ハーフパイプ、ビッグエアを問わず好環境に身を置くことでオールラウンドに急成長を遂げている。
平昌五輪ハーフパイプ女子で金メダルを獲得したクロエ・キムが韓国系アメリカ人であることは有名であり、冒頭で述べたように日本人ライダーの世界的な活躍は周知の事実だ。アジア人のフィジカルがフリースタイルスノーボーディングに適していることはすでに証明済みなので、今後お隣りの国・韓国からもトップライダーが輩出される日が近いのかもしれない。