REVIEW
國母和宏率いるSTONPがシーンに風穴を開けるストリートバトル『ZETSURIN』
2018.03.01
2015年9月にリリースした映像作品『STONP OR DIE』を持ってして活動を休止していたSTONPだが、昨年2月、ストリートバトルを映像化した『ZETSURIN』を引っさげて表舞台に帰ってきた。國母和宏を筆頭に、戸田聖輝と高尾翔馬が中心となり開催。日本のストリートシーンに風穴を開けるべく、彼らは再び立ち上がったのだ。
今大会に先駆けて神奈川・スノーヴァ溝の口と岐阜・スノーヴァ羽島で予選を開催し、アマチュアライダーたちに門戸を開いた。さらには、ジョニー・オコナーやタイラー・リンチといった海外ライダーを招聘し、もちろんのこと戸田真人や小川凌稀ら日本のストリートシーンを牽引するSTONPクルーも参戦。
会場は昨年に引き続き、クルーの一員である工藤洸平がプロデュースする、北海道・札幌に位置するNOVEL MOUNTAIN PARK。果たして、どのようなバトルが繰り広げられたのか。
大雪に見舞われながら繰り広げられた熱きバトルを終え、STONPのボスであるカズは確かな手応えを感じていた。
「2回目となったZETSURINを終えて、やっと方向性がはっきり見えてきました。参加ライダーたちもコンセプトを理解し始めてくれているし、ライダーたちで作り上げていくものだからこそいいモノになってきてる。
来年は夏場に行う日本人ライダー予選を2戦、そして本戦も2箇所でやりたいと思ってます。今回ベストライダーを決めなかった理由は……また後日。
名の売れてない上手いヤツらがゴロゴロいる中で、そこから頭ひとつ抜きん出る方法なんかいくらでもある。周りと同じことをしなきゃいいんだ。仲間とぬるま湯に浸かってんじゃねぇぞ。仲間と気合い入れて殴り込みをかけろ。
そのときの姿が一枚でも写真に残れば、その仲間たちとずっとやっていける。やれるうちにやろうぜ!」
カズは単身で世界を相手に格闘して名を馳せ、STONPというクルーを束ねることで日本人ライダーたちを世界レベルで認めさせた。そして次なるミッションは、くすぶっているアマチュアライダーたちに手を差し伸べながら、日本のストリートシーンをネクストステージへと昇華させること。
これからのSTONPの動き、そしてZETSURINの行方からも目が離せない。
photos: kentaRAWmatsuda