NEWS
強風が吹き荒れる中、山田琉聖が優勝、清水さらが準優勝。THE SNOW LEAGUE「WORLD CHALLENGE」で日本勢が躍動
2026.09.19
強風が吹き荒れる中、ニュージーランド・カードローナでTHE SNOW LEAGUE「WORLD CHALLENGE」が初開催され、男子スノーボードで山田琉聖が優勝、女子は清水さらが準優勝を果たした。
WORLD CHALLENGEは、THE SNOW LEAGUEの通常シーズンとは異なる特別イベント。競技はトーナメント方式で争われ、フロントサイドとバックサイドの両方向からドロップしなければならず、先に2本取ったライダーが勝利するという、THE SNOW LEAGUE恒例のフォーマットを採用。1勝1敗で3本目にもつれた場合は、いわゆる“一発飛び”で勝敗を決するというユニークなフォーマットだ。
さらに準決勝には、720を超えるスピントリックを制限する「Spin Cap」を導入。高回転化が進むハーフパイプ競技において、スタイルやエアの高さ、クリエイティビティに改めて光を当てるルールのもと、戦いが繰り広げられた。
女子からスタートし、さらは1本目から美しいランを披露する。BS540ミュート→FS720インディ→CAB360ミュート→FS540ステイルフィッシュ→アッパーデッキ・インディをクリーンに決めた。
2本目はファーストヒットのFS720インディで着地時にミスが見られたものの、その後は体勢を立て直して勝利をたぐり寄せる。ブルック・ドント(カナダ)を寄せつけず、決勝進出を果たした。
男子の琉聖は、準決勝でジェイク・ペイツ(アメリカ)と対戦した。720までしかスピントリックを繰り出せない今回のルールは、オリンピックというハイレベルな舞台でも540であるマックツイストを武器に戦ってきた琉聖にとって、まさに持ち味を発揮できる舞台だったと言えるだろう。
1本目を落としたものの、2本目に彼の本領が発揮される。スイッチマックツイスト・チキンウィング→CAB720ミュート→FS540ステイルフィッシュ→マックツイスト・チキンウィングというルーティンをクリーンに決め、92ポイントを叩き出して2本目を奪取。勝負は1勝1敗となり、3本目の“一発飛び”へともつれ込んだ。
そこで琉聖が繰り出したのは、百発百中と言っても過言ではないほどの完成度を誇るマックツイスト・チキンウィング。これを決めてジェイクを退け、ファイナルへとコマを進めた。
しかし、カードローナでは強風が収まらず、予定されていた決勝はキャンセルに。THE SNOW LEAGUEは悪天候を理由に、準決勝のスコアによって大会の最終結果を決定することを発表した。
その結果、男子は琉聖が優勝。女子はさらが準優勝となった。
また、琉聖とさらが所属するTeam Challengersは、男女スノーボードと男女フリースキーの結果を合算したチーム対抗戦でも総合優勝を飾った。
本来であればSpin Capが解除される決勝で、ライダーたちがどこまでギアを上げるのかも見どころだったWORLD CHALLENGE。思わぬ形で決着を迎えることになったが、特殊なフォーマットの中で、日本のふたりの若手がそろって結果を残した。
text: Daisuke Nogami(Editor in Chief)
photos: The Snow League / Blotto




