MOVIE
技術偏重じゃないからこそ、色あせない。10年以上の時を経て公開された、ハルドル・ヘルガソンの”忘れられていた”フルパート
2026.05.26
2015年に完成するはずだったフッテージが、10年以上の時を経て日の目を見た。
ハルドル・ヘルガソンが映像作家のヨハネス・ブレンニングとともに制作しながら、そのまま埋もれていたもの。今回、祖父母のDVテープから掘り起こした幼少期の映像を加え、フルパート『Forgotten Full Part MasterBayTable 2015』として仕上げた。
約10年前のライディングだ。なのに、古さをほとんど感じない。ハルドルの映像には、昔から一貫して「どう魅せるか」という感覚が宿っている。トリックの難易度だけでなく、滑りのトーン。それが10年という時間をあっさり飛び越えてくる。
2015年に公開されていたら、また違う文脈で語られていたのだろう。ただ、10年以上を経た今だからこそ、ブレていないことの意味が際立つ。
スタイルは、時間に耐える。このパートはそのことを証明している。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




