BACKSIDE (バックサイド)

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スノーボーダーの街に何が起きているのか。2034年五輪開催地ソルトレイクシティで観測史上最低の積雪量

2026.05.17

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アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティが、観測史上もっとも雪の少ない冬を記録した。2025-26シーズンの総積雪量は、わずか3.7インチ(約9.4cm)。1874年の観測開始以来、152年間で最低の数字だ。
これまでの最低記録は、1933-34シーズンの14.3インチ(約36cm)。今回の冬は、その記録を大幅に下回った。“The Greatest Snow on Earth(地球上で最高の雪)”を掲げる街で、ほとんど雪が降らなかったということだ。
ソルトレイクシティは2002年冬季五輪の開催地であり、2034年には再びオリンピック開催を控えている。そしてこの街は、JPウォーカーからTHE DUST BOXに至るまで、フリースタイルスノーボーディングのスタイルを生み出し続けてきた場所でもある。その土地で、雪が少なかった。
影響は深刻だ。ユタ州全体の積雪量も観測史上最低を記録し、多くのリゾートが人工降雪頼みの営業を強いられた。来シーズンから「THE SNOW LEAGUE」の開催も決まっているパークシティでは、オープン延期や早期クローズが発生。低標高エリアでは雨が降り、雪質悪化と融雪加速が続いた。
雪が豊富だったはずの場所で、雪が降らない。氷河が縮小し、春営業が短くなり、スノーシーズンが少しずつ崩れていく。その変化は、世界中で同時多発的に起き始めている。
2034年、ソルトレイクシティは再び世界最高峰の舞台を迎える。その頃、世界の冬はどんな景色になっているのか。

photo: Unsplash

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