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“まともじゃない”から面白い。泥まみれのセッション「CREAM FEST」が映したフリースタイルの狂気
2026.05.08
4月23〜25日、アイスランド・アークレイリで開催された「CREAM FEST」のリキャップムービーが公開されている。主宰はアイスランドシーンを代表するエイキ&ハルドルのヘルガソン兄弟だ。
まともな雪はほとんどない。アプローチとランディングに茶色い雪がわずかに残っているだけで、周囲は泥、水たまり、茶色い地面。普通なら、滑ろうとは思わないコンディションだ。
だが、彼らはそこに日用品や奇妙なオブジェクトを並べ、ストリートスポットのように遊び始める。ラインはシビアで、少しでもズレれば泥へダイブ。実際、ほとんどのライダーが全身ドロドロになっていた。
それでも、いや、だからこそ。映像から伝わってくる熱量は異様に高い。トリックの難易度を競う空気ではなく、笑ってしまうような状況。そのすべてを受け入れながら、「どう遊ぶか」を全員が本気で考えている。
春になれば雪は解ける。コンディションは悪くなる。でも、フリースタイルスノーボーディングとは本来、その状況にアジャストしながら創造力を膨らませていく遊びだったはずだ。
完璧なパークも、整ったコンディションも関係ない。雪がなくなりかけた場所で、それでも滑ろうとする執念とユーモア。CREAM FESTが映しているのは、そこだ。
かなりクレイジーだが、その狂気こそ、フリースタイルスノーボーディングの原点にもっとも近い。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




