COLUMN
日本勢が席巻した「THE SNOW LEAGUE」賞金ランキング。その裏で進む、持続可能性の再設計
2026.04.27
ショーン・ホワイトが主宰するハーフパイプのプロリーグ「THE SNOW LEAGUE」のシーズン1賞金ランキングが発表された。
2025年3月のアメリカ・アスペンを皮切りに、25-26シーズンには中国・シークレットガーデン、再びアスペン、そして2026年3月のスイス・ラークスまで、計4戦で構成された初年度。その頂点に立ったのは、戸塚優斗と冨田せなだった。
周知のとおり、日本勢の強さが際立つ。男子は山田琉聖が2位、平野歩夢が3位、平野流佳が4位とトップ4を独占。女子も清水さら、小野光希が続き、トップ3を日本人が占めた。
優斗は総額18万ドル(約2,860万円)、せなは13万7,500ドル(約2,180万円)を獲得。トップ3はいずれも1,000万円を上回る賞金を手にしている。
だが、このリーグの本質は金額の多寡だけではない。ショーンが目指しているのは、競技としてのハーフパイプを成立させるための“報酬の再設計”だ。
これまで、国際大会に出場するトップコンペティターであっても遠征費を自費で賄うケースは少なくなかった。結果を残しても、継続的に活動できるとは限らない。そうした構造に対して、SNOW LEAGUEは明確に一石を投じている。
象徴的なのが、全出場ライダーに対して支払われる5,000ドル(約80万円)の出場報酬だ。順位に関係なく報酬が保証されることで、リスクを負って挑む競技としての土台が整えられていく。
競技レベルの向上と並行して、環境そのものを変えていく。その試みはまだ始まったばかりだ。だが、日本人ライダーたちの結果とともに、確かな輪郭は見えはじめている。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




