BACKSIDE (バックサイド)

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中国南部でスノー人口が急増。“都市型レジャー”として広がるスノーボード

2026.04.20

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中国国営の「新華社通信」が報じたところによると、同国南部でインドアスノー施設の利用者が急増している。雪の少ない地域において、都市型の施設が新たなスノーシーンを生み出しているという。
 
24-25シーズンのゲレンデ来場者数は前年比12.9%増の2,605万人に到達。南北の地理的境界線より南に位置する浙江省、湖北省、広東省、四川省といった地域が、全国トップ10に入る利用者数を記録した。これらの多くは屋内施設によるものだ。
 
たとえば湖北省・武漢では、ここ数ヶ月で4つのインドア施設が稼働し、年初の2ヶ月間で42万人以上が来場。ショッピングモールに併設された施設では、手ぶらで訪れ、そのままライディングできる環境が整えられている。
 
こうした動きの背景にあるのは、スノーボードやスキーを「都市型レジャー」として再定義する流れだ。移動や宿泊を伴う“特別な体験”ではなく、日常の延長線上にあるアクティビティへと変わりつつある。
 
北京五輪以降、この傾向はさらに加速している。これまで季節性の強かったウィンタースポーツが、通年で楽しめる消費として組み込まれ始めているのだ。
 
中国南部は北緯20〜30°前後に位置し、本来は雪とは無縁の温暖な地域だ。いっぽうで、人工雪と冷却に依存する施設運営はコストが高く、持続可能性の面では課題も残る。夏季の需要創出や若年層の育成など、次のステップに向けた取り組みも始まっている。
 
雪のない場所に雪を持ち込む。その発想は、日本のドライスロープやエアバッグとも重なる部分がある。環境に制約があるからこそ生まれる進化が、いま中国で別のカタチとして広がっている。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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