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90年代のフリースタイルの熱が、再び立ち上がる。世代を越えて交差する「HOMESICK」
2026.04.07
3月20日から22日にかけて、米バーモント州ストラットンで「HOMESICK」が開催された。かつて「BURTON US OPEN」が行われていたこの地に、フリースタイルスノーボーディングの原風景ともいえる空気が戻ってきた。
主催はEAST STREET ARCHIVES。90年代のカルチャーにルーツを持つこのイベントは、単なるコンテストではない。プロからアマチュアまで、そして世代を越えたスノーボーダーたちが一堂に会し、スタイルとコミュニティの本質を共有する場である。
会場では、アメリカ東海岸に出自を持つゼブ・パウエルが主催するレールジャム「Zebulon Rail Jam」、2002年のソルトレイクシティ五輪ハーフパイプ金メダリスト、ロス・パワーズによる「Ross Power’s Retro Halfpipe」、そして「OG Downhill Race」といった種目が展開された。いずれも、現代的なフォーマットとは異なる文脈を持ちながら、スノーボードというカルチャーの根源的な楽しさを浮かび上がらせている。
天候は決して万全ではなかった。それでもライダーたちは、それぞれのスタイルでラインを刻み、エアやトリックを決めていく。その姿は、技の難易度だけでは測れない価値が、このカルチャーには存在していることを物語っていた。
「HOMESICK」という言葉が示すのは、単なる郷愁ではない。どこにいても変わらない、スノーボーディングの核にある感覚。その“ホーム”のような場所が、ストラットンに再び立ち上がった。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




