NEWS
戸塚優斗がW杯でクリスタルグローブ獲得。五輪、SNOW LEAGUEに続き“3冠”で証明した真のパイプ王者
2026.03.29
スイス・シルヴァプラーナで行われたFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップ(以下、W杯)最終戦ハーフパイプで、戸塚優斗が優勝。種目別、そしてパーク&パイプ総合のクリスタルグローブを手中に収めた。
この結果により、優斗は2025-26シーズンのW杯を制しただけでなく、ミラノ・コルティナ五輪での金メダル、さらにショーン・ホワイトが主宰するハーフパイプ・プロリーグ「THE SNOW LEAGUE」初代年間王者と合わせ、シーズン3冠を達成したことになる。
シルヴァプラーナのファイナルで優斗が叩き出したのは94ポイント。スイッチBSダブルコーク1260ミュートから始まり、CABダブルコーク1080ドランクドライバー→FSダブルコーク1260テール→BS900ミュートとつなぎ、ラストヒットにはFSダブルコーク1440インディ。一つひとつのトリックの完成度はもちろん、流れの中で無駄のないランを構築し、最終戦を制した。
これは全2本で争われたファイナル1本目のラン。予選をトップ通過していた優斗は最終走者のため、このまま逃げ切って2本目はウイニングランとなった。この時点で優勝、クリスタルグローブ、3冠が決まっていたにも関わらず、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。
CABダブルコーク1440ミュート→FSトリプルコーク1440トラックドライバー→スイッチBSアーリーウープ・ダブルロデオ900メロン→スイッチBSダブルコーク1080インディを繰り出し、ラストヒットはハーフパイプの全長が短かったため入らなかったが、オリンピックで金メダルを獲得した黄金ルーティンに近いパフォーマンスを披露。最後までハーフパイプ王者としての貫禄を魅せつけた。
五輪、SNOW LEAGUE、そしてW杯。それぞれ異なるフォーマットで結果を残したという点も見逃せない。空前絶後のハイレベルな争いを制した五輪、4戦に渡ってトーナメント形式で勝ち上がるSNOW LEAGUE、そして全7戦と長期戦となったW杯。それらすべてで頂点に立ったという事実は、現在のハーフパイプシーンにおける優斗の総合力を示している。
ハーフパイプは、回転数だけで語られる時代を終えつつある。トリックの難易度に加え、流れ、完成度、そしてスタイル。そのすべてが問われるなかで、優斗はひとつの基準を提示し続けてきた。
今シーズン、優斗はあらゆる舞台で勝ち切った。その結果としての“3冠”であり、それは単なるタイトルの積み重ねではない。ハーフパイプ競技をネクストフェーズへと押し上げたシーズンである。
男子結果
1位 戸塚優斗(日本)
2位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
3位 チェイス・ブラックウェル(アメリカ)
12位 菊地原小弥汰(日本)
15位 杉﨑大翔(日本)
19位 永井瑛人(日本)
全結果はこちら
女子結果
1位 マディ・マストロ(アメリカ)
2位 マデリーン・シャフリック(アメリカ)
3位 ケラルト・カステリェト(スペイン)
4位 大橋空奈(日本)
8位 冨田るき(日本)
全結果はこちら
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: FIS SNOWBOARDING




