BACKSIDE (バックサイド)

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戸塚優斗と小野光希が優勝、冨田せな2位、山田琉聖と清水さらが3位。W杯ハーフパイプ札幌大会は決勝中止で予選結果が最終順位に

2026.03.08

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10年ぶりに北海道・札幌で開催されたFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップ(以下、W杯)ハーフパイプ。ミラノ・コルティナ五輪で戸塚優斗が金メダル、山田琉聖と小野光希が銅メダルを獲得して以降、初のW杯ということもあり、大きな注目を集めていた。
 
会場のさっぽろばんけいに到着すると、すでに入場待ちの長蛇の列が。スノーボードへの関心の高まりに加え、地元・札幌出身の琉聖や工藤璃星が出場することもあり、多くの観客が足を運んでいた。
 
この週末は降雪予報だったため、予選は1日前倒しで実施。決勝はずらすことなく3月8日に決行となったが、大量の湿雪によりコンディションは悪化。開始を2時間遅らせて開催の可能性を探ったものの、公式トレーニングでもセカンドヒット以降のスピード維持が難しい状況となり、最終的に決勝はキャンセルとなった。結果は予選順位がそのまま最終リザルトとして採用されることに。
 
男子優勝は戸塚優斗。CABダブルコーク1080ドランクドライバー→FSダブルコーク1440インディ→スイッチBSアーリーウープ・ダブルロデオ900メロン→スイッチBSダブルコーク1080インディ→BS900ミュートというルーティンで91.5ポイントをマークした。
 

 
3位には山田琉聖。伝家の宝刀マックツイスト・ジャパンを含む独創的なルーティンを披露し、地元の観客の前で表彰台に立った。
 
女子は小野光希が優勝。スイッチBS540インディ→CAB720ミュート→FS900テール→BS540ミュート→FS720トラックドライバーを決めて87ポイントを獲得した。2位に冨田せな、3位に清水さらが入り、日本人女子が表彰台を独占した。
 

 
決勝は行われなかったものの、多くの観客の前で全ライダーによるエキシビションランが実施された。大量の湿雪がハーフパイプ内に積もっていることで、ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)でさえ途中でロールアウトすることができないほどのコンディション。それでも優斗は、成功が極めて難しい状況の中でFSトリプルコーク1440を繰り出し、観客を沸かせた。その姿勢からはプロとしての矜持が感じられた。
 
表彰式後には、日本人ライダーたちを囲むサインや記念撮影の列があちこちで見られた。すべてのライダーが丁寧に対応する姿が印象に残っている。オリンピックでの活躍をきっかけに、スノーボーダーだけでなく多くの一般来場者が雪山に足を運んでいたことからも、国内におけるスノーボード人気が高まっていることを強く感じさせる大会だった。
 
世界トップレベルの日本人ライダーが存在するいっぽうで、国内では世界最高峰の国際大会が継続的に開催されているわけではない。今回のW杯は決勝キャンセルという形で幕を閉じたが、これを契機に、日本人ライダーの活躍を国内でライブ観戦できる機会が増えていくことを期待したい。
 
男子結果
1位 戸塚優斗(日本)
2位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
3位 山田琉聖(日本)
4位 平野流佳(日本)
5位 大坪笑次郎(日本)
6位 平野海祝(日本)
7位 菊地原小弥汰(日本)
9位 杉﨑大翔(日本)
10位 武田琉玖(日本)
11位 古山大志(日本)
12位 竹内海叶(日本)
14位 永井瑛人(日本)
全結果はこちら
 
女子結果
1位 小野光希(日本)
2位 冨田せな(日本)
3位 清水さら(日本)
4位 工藤璃星(日本)
5位 冨田るき(日本)
8位 川原凛珠(日本)
全結果はこちら

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: FIS SNOWBOARDING

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