MOVIE
長谷川帝勝や高森日葵ら日本人ライダーがマンモスの春に存在感を刻む。日米の架け橋的存在が紡ぐ『LLAMA PUNCH』
2026.01.03
スノーボードカルチャーの交差点として知られる、米カリフォルニア州マンモスマウンテン。春になると世界各地からスノーボーダーが集い、山全体が独特の熱気に包まれる。その地を拠点に、日米の架け橋的存在として活動を続けてきた日系アメリカ人スノーボーダー、YOSHI(込山剛士)が手がける映像シリーズ『LLAMA PUNCH』の最新作が公開された。
今作の中心となっているのは、2024-25シーズン春のマンモスで撮影されたフッテージだ。YOSHIは、スノーシーズンをマンモス、グリーンシーズンを日本で過ごすデュアルライフを送りながら、日米それぞれの文化やスタイルを自身の視点で映像へと落とし込んできた。その積み重ねが、『LLAMA PUNCH』というシリーズの芯を形づくっている。
作品には、長谷川帝勝や高森日葵といった日本人の若手ライダーが登場する。彼らは海外から来た存在としてではなく、マンモスの空気感の中に自然と溶け込みながら、確かな存在感を放つ。「WORLD QUARTERPIPE CHAMPIONSHIPS」のシーンでは、角野友基と片山來夢による一騎打ちが収められている。日本人ライダーの偉大さと、マンモスという場所が持つ懐の深さをあらためて感じさせる。
ハーフパイプのトレーニングシーンでは、戸塚優斗、山田琉聖、重野秀一郎らの姿も映し出される。コンテストを主戦場とするライダーたちが、この場所でセッションを重ねている事実は、マンモスが特別な舞台であると同時に、彼らにとって日常の延長線上にあることを物語っている。
さらに印象的なのが、YOSHIと妻・上田ユキエの愛息、込山虎之介の存在だ。成長著しいそのライディングスタイルは、大器の片鱗をうかがわせる。
マンモスをホームとするローカルライダーたちのセッションや、スケートボードのシーンも織り交ぜられ、映像はより立体的な広がりを見せる。頂点を目指して技を磨く者、ライフスタイルとしてフリースタイルスノーボーディングを楽しむ者。立場も目的も違う彼らが、ハイファイブを交わしながら同じ時間を共有する。
春の雪山で交錯する、日常と非日常。『LLAMA PUNCH』は、マンモスという場所に集う人々の関係性と、その瞬間にしか生まれない空気を、ひとつの物語として丁寧に刻み込んでいる。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




