BACKSIDE (バックサイド)

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全15戦で日本人が表彰台に立った昨季W杯を振り返る。五輪をかけた今季スケジュールも

2025.09.22

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昨シーズンのFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップは、日本人がハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアの全15戦で表彰台に立ち続ける歴史的な快挙となった。全戦を見届けた筆者でさえあらためて振り返ると、その圧倒的な強さに驚かされる。
かつては、オリンピック選考に関わらないシーズンのFIS大会をトップライダーが敬遠する時代もあった。しかし、今は違う。各国のルールに左右されつつも、世界ランキング上位のライダーが集う事実上の「世界頂上決戦」となっている。
そんな舞台で日本人ライダーが優勝と表彰台を積み重ねた背景には、競技力の高さだけでなく、カルチャーとして育まれた表現性がある。スタイルを重んじる精神がスポーツの枠を越えて昇華し、世界の舞台で力強く結実しているのだ。
今シーズンはミラノ・コルティナ五輪の代表選考を兼ねるため、よりハイレベルな空中バトルが繰り広げられることが予想される。すでに世界を席巻している日本勢が、その強さをあらためて証明する舞台となるだろう。
 
昨シーズンの日本人リザルト
・カードローナ(ニュージーランド)スロープスタイル: 女子1位 村瀬心椛
・クール(スイス)ビッグエア: 男子1位 長谷川帝勝/女子1位 深田茉莉 2位 岩渕麗楽
・北京(中国)ビッグエア: 男子1位 荻原大翔/女子2位 深田茉莉
・シークレットガーデン(中国)ハーフパイプ: 男子1位 戸塚優斗 3位 山田琉聖
・カッパーマウンテン(アメリカ)ハーフパイプ: 男子1位 平野歩夢 2位 戸塚優斗 3位 平野流佳/女子1位 清水さら 3位 小野光希
・クラーゲンフルト(オーストリア)ビッグエア: 男子1位 長谷川帝勝/女子2位 深田茉莉 3位 鈴木萌々
・クライシュベルク(オーストリア)ビッグエア: 男子2位 長谷川帝勝 3位 木村葵来/女子2位 岩渕麗楽
・ラークス(スイス)ハーフパイプ: 男子2位 平野流佳 3位 平野歩夢
・ラークス(スイス)スロープスタイル: 女子3位 村瀬心椛
・アスペン(アメリカ)ハーフパイプ: 男子1位 平野流佳 2位 平野歩夢 3位 山田琉聖/女子3位 清水さら
・アスペン(アメリカ)スロープスタイル: 女子2位 村瀬心椛
・アスペン(アメリカ)ビッグエア: 男子2位 長谷川帝勝 3位 宮村結斗/女子2位 村瀬心椛 3位 鈴木萌々
・カルガリー(カナダ)ハーフパイプ: 男子1位 平野流佳 2位 戸塚優斗/女子1位 冨田せな
・カルガリー(カナダ)スロープスタイル: 女子1位 深田茉莉
・フラッハウ(オーストリアスロープスタイル: 女子3位 深田茉莉
 
今シーズンのスケジュール
・11月27〜29日  シークレットガーデン(中国)ビッグエア
・12月5〜6日 北京(中国)ビッグエア
・12月10〜12日 シークレットガーデン(中国)ハーフパイプ
・12月11〜13日 スティームボート(アメリカ)ビッグエア
・12月17〜19日 カッパーマウンテン(アメリカ)ハーフパイプ
・12月31日〜1月2日 カルガリー(カナダ)ハーフパイプ
・1月7〜10日 アスペン(アメリカ)ハーフパイプ/スロープスタイル
・1月15〜18日 ラークス(スイス)ハーフパイプ/スロープスタイル
・2月5〜22日 ミラノ・コルティナ五輪(イタリア)
・3月7〜8日 札幌(日本)ハーフパイプ
・3月19〜21日 フラッハウ(オーストリア)スロープスタイル
・3月26〜29日 シルヴァプラーナ(スイス)ハーフパイプ/スロープスタイル

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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