BACKSIDE (バックサイド)

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フリースタイルスノーボーディングとアートが響き合った1週間「TIDAL ART SHOW」

2025.08.28

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フリースタイルスノーボーディングの本質には、“表現”がある。それは滑りだけにかぎらず、生き様にも通ずるものだ。だからこそ、スノーボードとアートは密接な関係にある。そうした文化価値の純度を高く体感できるイベントが、今年4月、スイス・ラークスで開催された「TIDAL ART SHOW」だ。
世界中から集まった10人のアーティストが、4日間に渡りラークスに滞在。雪山で滑り、コミュニティと交わりながらインスピレーションを育み、その想いを作品へと昇華させていく。創作の過程は一般公開され、スノーボーダーやローカルたちが目の前で創造の瞬間に立ち会うことができた。
イベントの後半2日間は、完成した作品たちが日の目を浴びる時間。普段はクラブとして使われている空間が巨大なギャラリーへと姿を変えた。ライブペインティング、音楽、酒、そしてスノーボードカルチャーが渾然一体となり、会場全体が濃厚なクリエイションの熱に包まれた。
今回のショーには、BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEのコラボサングラスでもおなじみのアーティストでありフォトグラファー、ディーン“ブロット”グレーも参加。技術力よりも表現性を重んじるフリースタイルスノーボーディングとアートが響き合うこの空間は、まさにカルチャーの源泉と呼ぶにふさわしい。
スノーボードはただ滑るだけのものじゃない。ライディングと同じく、表現力で世界を広げていくカルチャーだ。そのことを、このTIDAL ART SHOWが示している。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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