スノーボーダーという生き物を愛するマンガ家が描くフィクションは、どうしてこんなにも胸を打つのか──。

7月25日、「少年ジャンプ＋」でスタートした新連載『YOUNG GUN BOARDER’S』は、新潟・南魚沼を舞台に“新潟最強ローカルチーム”を名乗る「ヤングガンズ」の物語だ。見た目は強面、だが理不尽を許さず、仲間と雪を何よりも愛する。そんなスノーボーダー像が、ゲレンデで巻き上げるスプレーやライディングスタイルまでリアルに写し出す。
作者は、自身もスノーボーダーであり、今はなきスノーボード専門誌「TRANSWORLD SNOWBOARDING JAPAN」で連載していた『BOARDER LINE』や『SNOW DROP』をはじめ、数々の名作を生み出してきたMUSASHI。ジャンプルーキー！の読者投票で勝ちとったこの連載は、すでに第2話まで公開されている。少女をケガさせて逃走するスノーボーダーを締め出し、バックカントリーで負傷した男を助けるなどローカルに根づいた生き方は、カルチャーの芯を理解しているからこそ描けるハートフルで骨太な物語だ。
無料で読めるこの作品は、スノーボードを知らない読者にとってカルチャーの入り口となり、知る者にとっては胸の奥を突き刺すに違いない。こちらから第1話をどうぞ。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）