BACKSIDE (バックサイド)

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グラブの割合やエア高さまで数値化。THE SNOW LEAGUEが提唱するデータで見るハーフパイプ

2025.07.26

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ショーン・ホワイトが立ち上げたプロリーグ「THE SNOW LEAGUE」が、米コロラド州アスペンで行われた開幕戦の決勝をデータ化。グラブの種類別割合、各ラウンドにおけるエアの平均的な高さ、回転数の傾向など、これまで感覚や映像でしか捉えられなかったライディングの内容が、数値として“見える化”された。
公開されたデータを見ていこう。グラブに関しては、インディが32.1%で最多。次いでウェドル(ミュート)が23.7%、メロンが11.9%、テールが11.2%だ。そうしたなか、ジャパンは2.2%、ブラッディドラキュラ(両手でテール付近をグラブ)は0.8%にとどまった。数字が示すのは、人気やスタイルの流行だけでなく、難易度やリスクを含めたリアルな選択でもある。また、女子ファイナルで繰り出されたトリックのうち、540または720は全体の27%を占めた。
こうした取り組みの目的は、主にふたつある。ひとつは、スノーボードに精通していない層にトリックに対する理解を深めてもらうため。もうひとつは、ライダー自身がコンテストの潮流を俯瞰し、自らのパフォーマンスを向上させるための材料として活用することだ。さらに言えば、ジャッジにも一定の指標を与える可能性もあるだろう。
いっぽうで、グラブチョイスやルーティンを数値で語ることに抵抗を感じるスノーボーダーも少なくないはず。それでも、映像と歓声に頼らず、言語化・可視化された記録が、未来のスノーボーディングに何をもたらすのか。THE SNOW LEAGUEの挑戦は、すでに始まっている。
 

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