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アンナ・ガッサーが引退前の夏に負傷。3連覇がかかる最後の五輪へ向けて、試練と再起のシーズンに

2025.07.10

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ビッグエアでオリンピック2連覇を果たし、来年2月のミラノ・コルティナ五輪を最後に現役を退くと表明しているオーストリアのアンナ・ガッサーが、シーズン前の重要な時期に負傷した。アンナはサーフィン中の事故により肩を脱臼。本人のInstagramでも「一瞬ですべてが変わった」と綴り、肩の手術を受ける決断をしたことを報告している。
復帰に向けてはすでに手術を終えており、医師団のサポートのもと、リハビリに専念している。オーストリアスキー連盟が発表した声明によれば、肩の脱臼により関節唇と上腕二頭筋腱が損傷したが、安定性はすでに回復しつつあるという。復帰後は、出場するべきFIS(国際スキー・スノーボード連盟)主催のワールドカップを絞り込み、ミラノ・コルティナ五輪に向けて調整を進めていく予定だ。
スノーボーダーとして初のオリンピック3連覇を視野に入れ、技術力だけでなく表現性に重きを置いたライディングスタイルへとシフトしてきた近年のアンナ。高回転スピンでの独自のグラブチョイスや、ジビングにおける洗練されたアクションなど、そのスタイルは年々深化していた。
今回のケガによってサマーシーズンの計画は大きく変わってしまったが、「100%で次のシーズンに戻る」と強い意志を表明している。
輝かしいキャリアの集大成となるラストシーズンへ。33歳の女王にとって、その旅路はまだ終わっていない。
 

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