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フリースタイル文化の本質を振り返る。ショーン・ホワイト主宰のサマーキャンプに見る原点
2025.06.26
6月15〜21日、米オレゴン州マウントフッドで開催された「High Cascade Snowboard Camp(HCSC)」のセッションムービーが公開された。夏の陽射しのもとで繰り広げられるこのイベントは、フリースタイルスノーボーディングの“原点”を思い出させてくれる。
最初の週に行われたセッションは、ショーン・ホワイトが主宰するブランド・WHITESPACE(ホワイトスペース)によるシグネチャーウィーク。ショーン自身のほか、彼のコーチを務めていたソルトレイクシティ五輪ハーフパイプ銅メダリストのJJトーマス、弟子として知られるトビー・ミラーらが参加し、パーク&パイプで若手ライダーたちとセッションを重ねた。
映像には、ゲイブ・ファーガソン、ジャレッド・エルストン、マイルズ・ファロンといった注目ライダーたちの滑りも収録されており、まさにプロと滑る夏を体現している。また先日、弊ウェブマガジンでも紹介した(記事はこちら)北米最大規模のエアバッグ施設のテープカットも行われており、その場が次世代のトレーニング拠点としても機能していることが伝わってくる。
近年、日本では雪を必要としないエアバッグ施設が普及したこともあり、サマーキャンプに参加するスノーボーダーは激減している。だが、雪上で仲間と滑り、語らい、遊ぶというこのカルチャーは、決して色あせていない。それどころか、いまだからこそ、原点に立ち返る価値があるのかもしれない。