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既存の常識を覆す滑走感。次世代型スノーブラシ「SNOWTURF」登場
2025.05.11
サマーゲレンデやオフトレ施設ではおなじみの人工ブラシ。そのなかでも、滑走感や操作性において次世代レベルを追求した新製品「SNOWTURF(スノーターフ)」が登場した。開発したのはジャイロテクノロジーで、プロスノーボーダーの岡本圭司が共同開発者として名を連ねている。
「SNOWTURF」は、雪のない季節でもスノーボードやスキーのトレーニングができるように設計された人工スロープ用ブラシで、既存のブラシ型素材と比べてより自然の雪に近い滑走感を実現。縦横2方向に可動する独自のブラシ構造と3つの毛先くぼみにより高いエッジ性能を備えており、ターン時のグリップや踏み込みの安定性が向上しているという。
最大の特徴は、ブラシとベースプレートが分離可能な構造により、毛先部分のみを交換できるメンテナンス性の高さ。加えて、隙間のない特許取得済みのベースプレート設計と独自素材の配合により、柔らかすぎず硬すぎないバランスがとれた滑走フィーリングを実現している。
開発には2年以上をかけ、多くのライダーによるライディングテストが行われた。実際に先行導入された新潟・村上に位置する「村上スノーリサーチ&トレーニングセンター」では、平野歩夢・海祝兄弟、山田悠翔らがテストを実施。「今まで滑ってきたブラシのなかでもっとも雪に近い」「圧をかけても力が逃げず、引っかかりもない」など、高評価のコメントが寄せられている。

村上スノーリサーチ&トレーニングセンターで宙を舞う山田悠翔
5月25日(日)には大阪KINGSで、5月31日(土)にはSLAB OUTDOOR PARK TATEYAMAの2会場で、プロやユーザー、メディア向けに体験イベント「SNOWTURF FIRST RIDE」が開催予定。各会場ともにレッスンやデモンストレーション、ミニコンテストなども行われ、一般ユーザーがいち早くその性能を体感できる機会となる。
地球温暖化による雪不足やシーズンの短縮が進むなか、「SNOWTURF」は夏場や都市近郊での滑走環境の可能性を広げるツールとして、今後の展開に注目が集まりそうだ。また、来年2月に控えるミラノ・コルティナ五輪を見据え、トップライダーたちの滑走技術をさらに進化させる場となるのかもしれない。