BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

“個性”が衝突する破壊力。相澤亮、村瀬心椛、平野海祝ら日本人が躍動するMONSTER ENERGY『SIBERIAN EXPRESS』

2025.05.09

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MONSTER ENERGY(モンスターエナジー)が公開した最新ムービー『SIBERIAN EXPRESS』は、いわゆる“パークライディング”で構成されているのだが、そこに映し出されているのは、画一性ではない。それは、爆発的な個性だった。
米ワイオミング州ジャクソンホールを舞台に、ハルドル・ヘルガソンやレネ・リンネカンガス、ステール・サンドベック、ケビン・バックストロム、ジャッド・ヘンクス、ゾーイ・サドウスキー・シノット、ミア・ブルックスといった世界屈指のスタイルマスターたちが並ぶMONSTERチームの滑りは、どこを切り取っても“らしさ”に満ちている。だからこそこの作品は、単なるチームムービーの枠を超えた“表現”としての説得力を誇るのだ。
そんななか、日本人ライダーとして相澤亮、村瀬心椛、平野海祝の3名が大々的にフィーチャーされていることに注目したい。亮は、すでに国境を越えて支持される表現者。コンペティターという枠組みにとらわれず、ハルドルやレネらと肩を並べてもまったく遜色のない滑りを魅せている。むしろ、彼のライディングはこの作品の個性を語るうえで欠かせないピースのひとつだ。
また、心椛や海祝といった現役コンペティターたちも、勝つための滑りを超えて、圧倒的なオリジナリティと高い表現力でフッテージを飾っている。どちらの滑りにも、テクニックだけでは語れない“気持ち”のようなものが宿っており、それが映像を通して伝わってくることだろう。
そして、もうひとりの現役コンペティターであり出演者の長谷川帝勝が師とあおぐ、非常に気になる日本人ライダーが登場する。かつて“ライバル陣営”にいた角野友基だ。MONSTER ENERGYとの契約については不明だが、彼のホームでもあるジャクソンホールのバックサイドヒップで繰り出したメソッド・トゥイークは、技術・スタイルともに群を抜いていた。特別な文脈がなくとも、彼がこのムービーに名を連ねていることに、誰もが納得したはずだ。
個性が衝突し、融合し、昇華されることで生まれた本作品。その破壊力は、MONSTER ENERGYのチームだからこそ成し得たものだった。

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