
INTERVIEW
滑りと表現で生きてきた男、工藤洸平の半生。その背中を押したカズと紡ぐ現在
2025.04.18
プロスノーボーダー・工藤洸平が自身のルーツと現在地を語るドキュメンタリーが、ABEMAのHIPHOPチャンネル「my name is」で公開された。番組内では、競技という枠を超えた彼のスノーボード人生が、クールかつ力強く語られている。
北海道・札幌で育ち、6歳の時に父から贈られたスノーボードに夢中になった洸平は、真駒内で出会った、ひとつ年上のカズ(國母和宏)が魅せたライディングに強い衝撃を受ける。目の前で繰り出されるトリックの数々に圧倒され、自身もプロとして世界を目指す決意を固めたという。
洸平はその後、バンクーバー五輪をはじめとする数々の大会に出場。だが彼にとって、オリンピックを「ただの通過点」と語るその姿勢に、競技に縛られない洸平のスノーボード観がにじむ。
現在は、アパレル&スノーボードウエアブランド「NOMADIK(ノマディック)」を立ち上げ、経営者・デザイナーとしての顔も持つ洸平。そして、そのチームライダーとして名を連ねているのが、かつて自身の背中を押したカズだ。ふたりはブランドを盛り上げると同時に、自分たちが育まれてきたスノーボードカルチャーやライディングスタイルを次世代へ伝承する活動にも力を入れている。
20年以上の信頼関係があり、今もなお交差していることもまた、洸平の“今”を象徴しているのかもしれない。
番組の全編はABEMAの有料コンテンツとなっているが、YouTubeではその一部が公開されている。スノーボードという表現を通して、自分自身のスタイルを貫く姿勢。洸平という男の“リアル”を、ぜひその目で確かめてほしい。