スイス・シルトホルンで4月上旬に行われていた「SWATCH NINES」で、ノルウェー出身のオイヴィンド・カークフスが世界初となる「スイッチ・バックサイド・クワッドフリップ1620」を成功させた。スイッチスタンスでアプローチし、バックサイドスピンしながら4回の後方回転をしているため、クワッドコークではなくクワッドフリップとなる。前人未到の高難度トリックだ。
成功直後、オイヴィンドは「信じられない気持ちだった。ランディングしてからも、自分が本当にメイクできたなんて信じられなかった」と映像内で語っている。そして続けて、「スイッチでアプローチして、アンナチュラルな方向にバックサイドスピンをかけて、空中で4回のフリップを決めて、レギュラーで着地したんだ。自分にできるとは思っていなかったけど……やってのけたよ」と、その瞬間の興奮を振り返っている。
常にスノーボードの限界を押し広げてきたSWATCH NINESでは、これまでも荻原大翔が世界初となるバックサイド・クイントコーク2160を成功させたり、ヴァレンティノ・ギュゼリがヒップでのハイエストエア世界記録を更新したりと、記録的なトリックが数多く生まれてきた。その歴史に新たな1ページが加わる形となった今回のチャレンジは、世界のスノーボードシーンに再び強いインパクトを与えている。
ぜひ映像で、その歴史的瞬間を目に焼きつけてほしい。