米コロラド州アスペンで行われている「X GAMES」の2日目、女子スロープスタイルに続いて女子ナックルハックが行われ、村瀬心椛がスロープスタイルの銀に続いて金メダルを獲得。ナックルハックの2連覇を達成したと同時に、X GAMESでは通算4個目の金メダル、トータルで11個目のメダルを手中に収めた。
 
ナックルハックとはご存知のとおり、ビッグエアのテーブルトップからランディングにかけて斜度が切り替わる部分、日本語で言うと「角」や「デコ」と呼ばれるナックルを利用してトリックを繰り出すコンテスト。その難易度はもちろん、ライダーたちが創造力を駆使して繰り出すクリエイティビティあふれるライディングスタイルが重視されるため、観ていて非常に面白い。X GAMESのオリジナル競技である。
 
8名の招待ライダーたちによる20分のジャムセッションが行われ、優勝した心椛はメソッド・トゥイークやFS360インディなど、圧倒的な滑りを披露した。その中でも特筆すべきは、ハンドドラッグBS360のアクションから180戻す、BS180メロン。会場はもちろん、ライブ配信を観ていた世界中のスノーボーダーたちが度肝を抜かれたはずだ。
 

 
CAB1080スイッチメロンなどを成功させたミア・ブルックス（イギリス）は、スケートライクなライディングスタイルがでナックルハックの申し子と言っても過言ではない。そんな存在であるミアを従えての心椛の金メダルは、非常に価値あるものだ。
 

 
3位にはアメリカの15歳、リリー・ダウォーンヴェイが入った。
 

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）
photo: X GAMES

 
女子ナックルハック結果
1位　村瀬心椛（日本）
2位　ミア・ブルックス（イギリス）
3位　リリー・ダウォーンヴェイ（アメリカ）
4位　エリー・ウェイラー（アメリカ）
5位　ローリー・ブルーアン（カナダ）
6位　アニカ・モーガン（ドイツ）
7位　イーガン・ウィント（アメリカ）
8位　ヴェーダ・ハレン（アメリカ）