BACKSIDE (バックサイド)

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MOVIE

VIDEOGRASSが新たなる扉を開けたストリートスノーボーディングの最高傑作『SEARECH PARTY』

2024.12.18

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タイトルに綴っているように、ストリートスノーボーディングの新たなる扉が開かれた。そう、あのVIDEOGRASSが帰ってきたのだ。ストリートの最高傑作──このように言っても差し支えないだろう。ショート動画があふれ、5分のムービーを長いと感じてしまう時代でも、この30分あまりの映像作品の価値は今も昔も変わらない。卓越したライディングスキルを有するストリートの精鋭たちが奇想天外なラインを街中に刻み、素晴らしい画角で収められた幾多のフッテージにフリースタイルマインドあふれる巧みなエディットが施された。ストリートスノーボーディングに興味がなかったとしてものめり込んでしまうような表現力がある。そのように筆者は感じた。
ジャスティン・フィップスのテクニカルかつクリエイティブなオープニングパートで視聴者のハートをしっかり鷲掴みにすると、ロビー・ミーハン、ルイーフ・パラディス、ジル・パーキンス、ダン“ダニマルズ”リーダル、トミー・ゲスメ、マイク・ラヴェルソン、ジェド・アンダーソン、リード・スミスという流れで、世界最高峰のストリートライダーたちにバトンが受け渡されていく。相澤亮と伊藤藍冬もわずかだが出演しているので、お見逃しのないように。
そのバトンを最終的に受け取るのは、ベテランスノーボーダーたちにとっては記憶から消しさることはできないだろう、マイキー・ルブランだ。50歳を超えてもなお、40段超の階段をブッ飛び、どフラットにストンプするシーンを観てしまったら、年齢を言い訳にしてフリースタイルを敬遠していたことが恥ずかしくなるに違いない。
繰り返しになるが、ストリートに興味がなかったとしても観ることをおすすめする。さらに言えば、可処分時間がなくても捻出するべき作品だ。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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