スイス・サースフェーで行われている、世界トップレベルのコンペティターたちが一堂に会するパーク＆パイプセッション「THE STOMPING GROUNDS」において、韓国の18歳、イ・チェウンがハーフパイプ史上初となるFSトリプルコーク1620（縦3回転横4回転半）をメイクした。チェウンも含め、FSトリプルコーク1440を操るライダーは平野歩夢や戸塚優斗らがいたわけだが、ハーフパイプのトリックを新たな次元に押し上げた格好だ。
北京五輪で繰り出されることはなかったが、2022年時点で平野歩夢が温存していたトリックとしてFSダブルコーク1620がある。あれから2年以上の月日が流れ、さらなる秘策も準備していることだろう。
FIS（国際スキー・スノーボード連盟）ワールドカップのハーフパイプ開幕戦は、12月6〜8日に中国・シークレットガーデンで行われる。練習中に成功できたこととルーティンに組み込めるかはまったく別の話だが、今後のハーフパイプシーンの行方が気になって仕方ないのは、筆者だけではないはずだ。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）