さる7月末、米オレゴン州マウントフッドで開催されたサマーキャンプ「HIGH CASCADE SNOWBOARD CAMP」において、ブランドが冠となるシグネチャーセッションでYES SNOWBOARDS（イエス スノーボード）とLOBSTER SNOWBOARDS（ロブスター スノーボード）による合同セッションが行われていた（記事はこちら）のだが、これは本記事で紹介するビッグニュースの予告編だった、ということなのだろう。

YESとLOBSTER、そしてNOW BINDINGS（ナウ バインディング）が統合され、ひとつのブランドが誕生する。ネバダ州リノに各ブランドの創設者たちが集い、その合併を祝った。新生YESの誕生だ。

「新生YESの登場だ。LOBSTER、NOW、そしてYESがひとつのブランドとして力を合わせ、フリースタイルスノーボードファンに新たな楽しさと創造性を提供することを使命としている」と、ウェブサイトで今般の統合にかける想いが綴られている。英語になるが、全文はこちらの公式ページからご確認いただきたい。

旧YES創設者のひとりであるDCPは、「（前略）スノーボードは友情と親近感の広がりであり、愛する人々と私をつないでくれるんだ。自分にとってスノーボードは喜びをもたらしてくれ、挑戦心を与えてくれ、落ち着かせてくれると同時に興奮をもたらしてくれる。スノーボードは私のルーツであり、自分を成長させてくれるものだ。YESを通じてスノーボードを発信し、コミュニティがその本質を発見する手助けができる立場にいられることに、このうえない感謝を感じているよ」と同ページでコメントしている。

「（前略）YESとの新しいチャプターにとても興奮しているよ。ほかの創設者たちと一緒に、ネクストレベルのボードやバインディング、イベント、プロジェクトを作っていくことに参加できるのは、とても光栄なことだね」と、旧LOBSTERの中心人物であるハルドル・ヘルガソンは語っている。

旧NOW創設者のJFペルシャは、次のように想いを吐露した。

「スノーボードは最高にクールだ！ エネルギーは伝播するし、楽しさはケタ外れで、コミュニティも充実している。でも私にとって一番大切なのは、その過程で出会う人々であり、そうしたつながりであり、友人たちだ。このYESの新章はまさしくそうした友人たちとのつながりであり、我々創設者グループと舞台裏でこれからいろいろなことを実現していくすべての人々がいる。（中略）ぜひ一緒に乗り込んで、最高の時間を過ごしながら、このゲームを創造して革新し、高めていこうではないか」

グローバルで公式に発表されて間もないため、日本での今後の展開についてはわかりかねるが、旧YESはエストレードが、旧LOBSTERはマインドスクワッドディストリビューションが、旧NOWはストレートシックスが、それぞれ輸入代理店である。日本での販売ルートがどうなるのかも含めて、新生YESの動向に注視していきたい。